【クイーンS】メンバー唯一のG1馬が意地見せる 1年9か月ぶり復活星へ調整順調

AI要約

クイーンS・G3で、スタニングローズが1年9か月ぶりの勝利を目指す。長期休養後も順調な調整が続いており、札幌初参戦でも期待が高まる。

スタニングローズは過去には中山で2つの重賞を勝利しており、小回りコースにも慣れている。強豪との対戦経験も豊富で、再び成功を収めたいと意気込んでいる。

「バラ一族」に属するスタニングローズの復活劇に期待が寄せられている。

【クイーンS】メンバー唯一のG1馬が意地見せる 1年9か月ぶり復活星へ調整順調

◆クイーンS・G3(7月28日、札幌・芝1800メートル)=23日、函館競馬場

 北の大地で、華麗なる復活だ。第72回クイーンS・G3(28日、札幌)でメンバー唯一のG1馬スタニングローズが、22年秋華賞以来、1年9か月ぶりの勝ち星を狙う。

 栗東・坂路で1週前追い切りを消化し、19日に函館入り。長距離輸送の後でも体を減らしておらず、緩めることなく調整を進められている。土屋助手は「適応していますね。イレ込むことなく、カイバも食べています」と順調ぶりを伝えた。

 昨年のヴィクトリアマイル(12着)の後、左前腱周囲炎を発症。約10か月の長期休養を余儀なくされた。復帰初戦の大阪杯は8着。2戦目のヴィクトリアマイルは3番手で追走したが、ハイペースが響いて伸びを欠き、9着に敗れた。土屋助手は「(状態は)いつもいいんですけど、うまく成績が出ていない」ともどかしさを吐露する。

 札幌は初参戦だが、中山でフラワーC、紫苑Sと重賞を2勝しているように、小回りは苦にしない。土屋助手は「洋芝もこなせると思う」と手応えを示す。「(今まで)強い相手とやってきたんでね。負けたくないです」と同助手。近親にG1馬ローズキングダムなどがいる“バラ一族”の5歳馬が、もう一度花を咲かせる。(水納 愛美)