高野山・今井は転校生から4番打者に 仲間の信頼に「感謝しかない」
七回表で今井隆誠選手が犠飛で高野山唯一の得点を挙げる。
転校生として仲間に受け入れられるために努力し、4番打者として期待される。
試合に敗れたものの、チームメンバーへの感謝と転校の決断を振り返る。
(22日、第106回全国高校野球選手権和歌山大会3回戦 近大新宮6―1高野山)
七回表1死一、三塁。高野山の4番今井隆誠選手(3年)は本塁打を狙って打席に入った。結果は中犠飛。浜田拓巳選手(3年)が生還し、高野山にとって唯一の得点を挙げた。
2年生になってすぐ高野山に転校してきた。チームの仲間に受け入れてもらうため、自ら荷物運びやノッカーを買って出た。今年4月の春季大会前、長打を期待されて練習試合で4番を任され、「頼んだぞ」と仲間に言われた。信頼してもらったんだと、実感が湧いた。
5点リードされた九回表2死一塁。長打を狙い強く振った打球は三塁手を強襲し、安打に。代走を送られ、ベンチから試合を見守った。
試合には敗れた。それでも、「悔しさはあるけど、メンバーには感謝しかない。転校して良かった」と振り返った。(周毅愷)