専大松戸の149キロ右腕・梅澤翔大が覚醒! 超高校級の平均球速、球質の良さでプロ入り摑むか!?

AI要約

専大松戸の梅澤翔大投手、急成長し150キロの速球を持つ

持丸監督の指導で確実に進化、無失点のピッチングを見せる

プロ志望の構想もあり、将来性が高い高校生右腕として注目

専大松戸の149キロ右腕・梅澤翔大が覚醒! 超高校級の平均球速、球質の良さでプロ入り摑むか!?

<第106回全国高等学校野球選手権千葉大会:市立船橋5-1専大松戸>21日◇5回戦◇千葉県野球場

春から驚くほど成長を見せて、一気に評価を上げる選手がいるが、専大松戸の149キロ右腕・梅澤 翔大投手(3年)もその1人。春の時点では140キロ前半だったが、夏では常時140キロ後半の速球を投げ込んだ。

16日の八千代松陰戦では先発し、7回まで無失点に抑えていたが、8回に6失点(自責点0)と悔しい内容に終わった。登板がない間、持丸修一監督から投球フォームのアドバイスをもらいながら、ベストな感覚を掴んできた。

市立船橋戦の投球はそれまでの印象を一変させるものだった。常時140キロ中盤で、球場表示で最速150キロを計測。手元のスピードガンでも最速149キロ、平均球速143.46キロと、20日の東海大相模・藤田 琉生投手(3年)の平均球速142.28キロを上回っている。

実際に見てもそのストレートはぐっと伸びていて、高校生右腕としてその球質の良さは一級品だ。175センチ72キロと投手として上背はそれほどないとはいえ、ここまでの伸びがあってスピードを兼ね備えた高校生投手はなかなかいない。身長はあまりマイナスにならなさそうだ。

梅澤がベストストレートと挙げたのは7回裏、2番平野 瞬来外野手(3年)から空振り三振を奪ったストレート。最速149キロを計測し、思わず唸るようなストレートだった。8回に150キロを計測していたが、梅澤はこのストレートが投げられたことに手応えを感じていた。

「負けたら終わりなので、とにかく必死に腕を振った。腕を振って、力むのではなく、しっかりと力が伝わって伸びのあるストレートが投げられるまでになったのは、監督さんの指導のおかげ」と持丸監督に感謝した。3回、無死一、二塁から登板し、5イニング連続で無失点に抑えていたが、8回裏にエラーが絡んで3点を失った。それでも梅澤は「やりきった」と悔いはなかった。

今大会、13.1回を投げて、9失点だったが、自責点は0だった。実際に見てもしっかり打たれた場面は少なく、着実に進化は感じられた夏だった。今後については「監督さん、両親としっかりと相談して決断します」と語った梅澤。

ドラフト的な評価をすれば、春の時点ではまだプロは難しいかなという印象だったが、この夏の投球は高校生の中でも突き抜けている。

近年、専大松戸から高卒プロ入りした横山 陸人投手(ロッテ)、深沢 鳳介投手(DeNA)より格段に速く、質のあるストレートを投げ込んでいた。

果たしてどんな決断をするのか楽しみだ。