巨人OBの堀内恒夫氏が巨人ベンチに「菅野の100球降板」継続を勧める一方、戸郷、山崎伊には「もっと投げろ!」指令?

AI要約

巨人が貯金8という驚きの成績を収めており、菅野の8勝がチームに大きく貢献している

菅野の投球は内角の制球力が光るもので、調子を保つためにもピッチ数の配慮が必要

戸郷や山崎伊など若手投手には肉体と精神の強化が必要で、打線が援護すれば後半戦も期待できる

巨人OBの堀内恒夫氏が巨人ベンチに「菅野の100球降板」継続を勧める一方、戸郷、山崎伊には「もっと投げろ!」指令?

◆JERA セ・リーグ 中日1―4巨人(21日・バンテリンドーム)

 貯金8つでのターンって、巨人ファンでも想像できなかったろうな。失礼を承知の上で言うが「うれしい誤算」だ。

 その筆頭が菅野。ベテランが挙げた8勝(2敗)がそのままチームの貯金につながっていると俺は思う。昨年の成績から見たら、信じられない復活ぶりだよ。

 2回。先頭打者の細川に対しての投球に、心の内が透けて見えた。「マークするのはこの打者ひとり」

 乱打された前回登板の反省からか、この日はストレートを多めに使ったが、プレートの三塁側を踏んで外のスライダーをより遠くさせながら、角度がつかない内角に絶妙な制球でツーシームを決めて見逃し三振に取った。技術力の高さを見せつけた投球だった。

 巨人の前半戦の躍進は、戸郷、山崎伊、グリフィン、菅野の4人の先発陣が安定していたことと、中継ぎ陣が踏ん張ったから。ただ、ベンチには後半戦も菅野には100球前後で代える配慮をしてやってもらいたい。菅野が常にベストな状態でマウンドに上がれれば、チームの流れを変えない投球を続けてくれるはずだ。

 ただし、戸郷、山崎伊に対しては、そういうわけにはいかない。この2人も100球を超えたところで交代しているが、今よりも少なくとも20球は多く投げてもらいたい。まだ若い2人には肉体、精神両面で強い投手になってほしいからだ。加えて、ケラー、バルドナード、船迫らの登板過多も防げる。

 さて、後半戦。あとは打線の援護があれば言うことなし。言わずもがな。“岡本サマ”に頼るのみだよ。(スポーツ報知評論家・堀内 恒夫)