【阪神】大山悠輔ダメ押し7号「1点でも多くと思っていました」13試合連続ノーアーチも止めた

AI要約

大山悠輔がホームランでチームのノーアーチ記録を13試合ぶりに止める

大山は2度目のビッグウエーブに乗り、勝利に貢献

チーム一丸で前半戦最終ゲームに快勝し、後半戦への準備に注力

【阪神】大山悠輔ダメ押し7号「1点でも多くと思っていました」13試合連続ノーアーチも止めた

<阪神12-3広島>◇21日◇甲子園

 主砲の1発が不名誉な記録を止めた。阪神大山悠輔内野手(29)が振り抜いた打球は満月が光る左翼席へ、一直線に吸い込まれた。10-2の6回2死三塁。広島矢崎の146キロ高め直球を完璧に捉えた。推定飛距離120メートルのライナー弾は今季7号2ラン。総立ちとなったファンの大歓声に包まれ、ゆっくりと12点目のホームを踏んだ。

 「何点差あっても最後まで何があるのか分からないのが野球。1点でも多くと思っていました。その結果がホームランだったので良かったですけど、最終的にチームが勝てたこと、そこが一番だと思います」

 これでチームのノーアーチは13試合連続で止まった。球団の無本塁打ワースト記録は15試合。屈辱の数字が迫る中、大山が自身の4日広島戦(マツダスタジアム)以来、14試合ぶりの放物線でケリをつけた。

 2度目のビッグウエーブに乗った。3回には4番佐藤輝の勝ち越し打に続く中前適時打で3点目を挙げ、この回の7安打6得点の猛攻を演出。6回は1番近本の右前適時打、3番森下の左越え2点二塁打が生まれた後。押せ押せムードをさらに盛り上げる1発でとどめを刺した。

 「毎日毎日全員が勝ちたいと思ってやってるんですけど、なかなかうまくいかなくて歯がゆい試合が続いていましたけど、全員の力が1つになって勝てたことが一番かなと思います」

 チーム一丸で前半戦最終ゲームに快勝。26日中日戦(甲子園)からの後半戦へ弾みをつける1勝にも、主砲は足元を見つめ直した。「まずは今日の試合の反省をこれからすること。次の試合ではなくて、まずは今日の試合なので。少し時間が空くので、そこで後半戦に向けていい準備をしたい」。背番号3は常に目の前の1勝に全身全霊を注ぐ。【村松万里子】