何を一本、芯にして成長してくれるか 大阪大会のラストミーティング

AI要約

大阪桐蔭に五回コールドで敗れた枚方なぎさの大槻監督は、チームに9イニング戦ができる力をつける課題を託す。

未熟さや成長の余地があることを認めながらも、選手たちには今回の経験をどう活かし、成長していくかを期待している。

彼らには野球を通じて、人間性や謙虚さなど、大切な価値観を学び続け、成長してほしいと述べている。

何を一本、芯にして成長してくれるか 大阪大会のラストミーティング

 (18日、第106回全国高校野球選手権大阪大会3回戦 大阪桐蔭11―0枚方なぎさ=五回コールド) 

 枚方なぎさ・大槻健太監督

 悔しい結果になったけど、これからの君たちにとって分岐点、課題にしてほしい。

 大阪桐蔭と、監督として戦える経験をさせてもらったのは、君たちが2回戦を勝ってくれたから。俺自身も初めて対戦して、どんな感じかなと思ったけど、やっぱり強いし、きっちりしているし。でも、「ああやっぱりかなわへんな」ではなかった。君たちが頑張って、五回コールドという差はあったけど、しっかり練習して戦ったら9イニング戦える。9イニング戦って勝てるチームつくらなあかんなっていう課題を君たちにもらった。

 俺はまた来年も高校野球に携わるチャンスはあるけど、君たちはこの経験をどうつなげるか。まだまだ課題はあるし、成長してほしい部分はたくさんある。野球を通して、人にやさしくなろう、色んなことに気づこう、道具を大事にしよう、謙虚になろう、と言ってきたが、正直まだまだ。

 高校野球がなくなったときに何を一本、芯にして、そういうことに気づいて成長してくれるか。それをこれからは楽しみにしている。=南港中央