元アビスパ福岡、東京ヴェルディの鈴木惇さんが引退セレモニー 両クラブサポーターがチャントで送別 現在はB1クラブの営業職

AI要約

アビスパ福岡の鈴木惇さんの引退セレモニーが行われた。

鈴木さんはJリーグで464試合に出場し、左利きの技巧派MFとして活躍した。

セレモニーでは福岡と東京Vのサポーターから愛された鈴木さんらしいイベントが行われた。

元アビスパ福岡、東京ヴェルディの鈴木惇さんが引退セレモニー 両クラブサポーターがチャントで送別 現在はB1クラブの営業職

 ◆明治安田J1第24節・福岡―東京V(20日、ベスト電器スタジアム)

 アビスパ福岡の下部組織出身でトップチームの主将も務めた鈴木惇さん(35)の引退セレモニーが行われた。

 鈴木さんは東京Vにも2年間在籍し、リトアニアでプレーした昨季限りで引退。「もっとたくさんの試合がしたかったし、去年のアビスパのルヴァン・カップ優勝やヴェルディの昇格プレーオフ決勝など、そういった場に自分も出たいという思いもありましたが、こうやってたくさんの人に見守られてセレモニーができるのは本当に幸せなサッカー人生だと思います」と感慨を込めた。

 左利きの技巧派MFはJリーグ464試合に出場。U―10(10歳以下)からアビスパ福岡の下部組織に所属し、2007年、高校生の時に2種登録されてJリーグデビューした。

 15年に東京Vから復帰し、チームトップの9ゴールを挙げてJ1昇格に貢献。試合前のトークショーにも登壇した鈴木さんは同年のホーム磐田戦で憧れの名波浩監督(当時)の前で決めた決勝ゴールを一番の思い出に挙げた。

 スポーツビジネスに関わりたいとセカンドキャリアを描いていた鈴木さんはバスケットボールB1の茨城ロボッツで営業の仕事をしている。「現役時代にもっとサポーターの皆さんと交流し、スポンサーの皆さんのことを考えた行動をしたかった。こういうトークショーをするのも簡単ではないというのはバスケットの運営をしてすごく感じる」と現役生活を支えたサポーターとスポンサー、クラブに感謝した。

 名波氏からもビデオメッセージが送られたセレモニーでは福岡、東京Vの両クラブのサポーターがそれぞれのチャント(応援歌)を合唱。紺と緑のタオルマフラーが両クラブのサポーターから贈られるなど愛された鈴木さんらしいセレモニーとなった。