立浪監督への《反逆》で引退危機に追い込まれ…中日期待の有望株が見限られた「呆れた顛末」

AI要約

中日の若手有望株、龍空が首脳陣との亀裂で崖っぷちに立たされている。

龍空は1軍でチャンスに挑戦し、首脳陣の思惑とは異なる存在として試合に臨んでいる。

龍空の今後には不透明な状況が続き、引退の可能性も取りざたされている。

立浪監督への《反逆》で引退危機に追い込まれ…中日期待の有望株が見限られた「呆れた顛末」

将来を嘱望されてきた中日の若手有望株が崖っぷちに立たされている。高卒1年目から1軍を経験し、昨季はショートでもっとも多く試合に出ていた(土田)龍空。だが、亀裂が生じた首脳陣との関係修復は極めて困難といい、ことによっては引退の可能性まで囁かれている。

6月25日、今季初めて1軍に登録され、早速、8番ショートでスタメンに名を連ねた龍空。バッティングでは4打数無安打に終わったが、守備では安定したプレーを見せ、

「ずっと悔しさを持ってファームでやってきた。チャンスをものにできるように頑張ります」

と意気込んだ。しかし、立浪和義監督はじめ首脳陣の思惑は別のところにあったという。

「ここまでショートのレギュラーとして活躍してきた村松開人が故障で抹消され、2軍から誰か上げる必要が生じた。龍空は2軍で目立った成績を残していたわけではなかったんですが、飼い殺しも問題がありますし、本人に文句を言わせないようにチャンスを与えた形を作っておきたかった。

それにトレード期限までまだ時間がありますから、他球団の目に留まって話がまとまれば万々歳という算段なんです。もちろんフロントも承知しています。それくらい首脳陣は龍空を見限ってしまっているんです」(球団関係者)

2020年のドラフト3位で中日に入団した龍空は、豊かな野球センスを早くから見いだされ、プロ1年目の21年から1軍で9試合に出場。その年のオフに就任した立浪監督にも目をかけられてきた。

「まだ体が細く、打撃の非力さは否めませんでしたが、広い守備範囲などディフェンス面では非凡なものがあり、当時ショートのレギュラーだった京田(陽太)を脅かす存在として立浪監督も期待していた。実際、翌22年シーズンは7月中旬から、立浪監督との折り合いが悪くなり結果も出せずにいた京田からショートのポジションを奪い取った。

オフには京田がトレードに出され、3年目の昨季は開幕スタメンも任された。ただ打撃不振で4月末に2軍落ち。再昇格後もバッティングは向上せず結局、打率は1割8分7厘に終わったんですが、それでも立浪監督はショートだけでなくセカンドも含めて、先発で多く使い続けた」(中日担当記者)

そんな両者の関係が変わり始めたのは、昨オフのことだった。前出の球団関係者が嘆息交じりに振り返る。

「課題の打力を伸ばすために首脳陣はウィンターリーグに参加して腕を磨いてくるように勧めたんです。力不足は明らかですから、もっともな打診でしょう。ところが龍空は『なぜ、そんなレベルのところでやらないといけないんですか。自分はそんなところでやる選手じゃありません』と断ってきたそう。これにはさすがに首脳陣もあきれ返ってしまったんです。

今春のキャンプは新人を見たいという理由もありましたが、もう一度、足元を見つめ直させる意味合いもあって2軍からスタートさせた。しかし、龍空は見返してやろうとするどころか、練習態度からは前向きさすら感じられなかった」

当然、開幕を1軍で迎えることはなく、2軍暮らしが続く中では、さらに首脳陣を失望させるやりとりがあったという。

【つづきを読む】後編記事『中日・龍空「まさかの戦力外」も…立浪監督・チームメイトもドン引き、片岡ヘッドコーチに言い放ったありえない「暴言」』で詳述する。