41歳GKレイナの新天地はセリエA昇格組のコモに決定! “元チームメイト”セスク氏と再会

AI要約

ペペ・レイナがコモへ完全移籍加入。過去の経歴や実績を振り返る。

セスク・ファブレガス氏が新加入選手を歓迎。クラブの強化に期待。

コモが資金力を背景に補強を進め、セリエA復帰に向け準備を進める。

41歳GKレイナの新天地はセリエA昇格組のコモに決定! “元チームメイト”セスク氏と再会

 コモは18日、元スペイン代表GKペペ・レイナが完全移籍加入することを発表した。クラブの発表によると、契約期間は2025年6月30日までの1年間。2023-24シーズン限りでビジャレアルを退団していたため、フリートランスファーでの加入となる。

 レイナは1982年8月31日生まれの現在41歳。名門バルセロナの育成組織“ラ・マシア”で育った選手で、2000年12月にトップチームデビューを飾った。バルセロナでは公式戦通算49試合に出場したものの、絶対的守護神には君臨できず、2002年夏にビジャレアルへ完全移籍加入。すぐさまスタメンの座を確保すると、クラブ在籍3年間で公式戦通算147試合に出場した。

 2005年夏にはリヴァプールへ完全移籍し、初の国外挑戦を決断。当時、チームにはポーランド代表GKイェジー・ドゥデクという絶対的守護神が君臨していたが、レイナは即座にレギュラーポジションを奪取。8シーズンに渡ってリヴァプールのゴールマウスを守り、公式戦通算394試合に出場した。

 以降はナポリ、バイエルン、ミラン、アストン・ヴィラ、ラツィオと、イタリアを中心に強豪クラブを渡り歩き、2022年夏には18シーズンぶりにビジャレアルへ帰還。当初はバックアッパーに甘んじていたものの、冬の移籍市場でアルゼンチン代表GKヘロニモ・ルジが移籍して以降は、正守護神として公式戦32試合でゴールマウスを守った。1年間契約を延長して迎えた2023-24シーズンは、カンテラ(育成組織)出身のU-21デンマーク代表GKフィリップ・ヨルゲンセンの台頭もあり、出場機会が減少。コパ・デル・レイとヨーロッパリーグ(EL)が主戦場となり、公式戦出12試合の出場にとどまっていた。なお、同シーズンにレイナはスペイン人選手における欧州大会最多出場記録を更新した。

 また、リヴァプール時代の2005年8月にはスペイン代表デビューも飾る。イケル・カシージャスのバックアッパーに甘んじる期間が長かったものの、国際Aマッチ通算で36試合に出場。FIFAワールドカップは2006年大会から4大会連続で、EUROは2008年大会から2大会連続で出場しており、FIFAワールドカップ南アフリカ2010の優勝とEURO2連覇も経験した。

 レイナは完全移籍加入に際し、コモを通してコメントを発表。新天地から魅力的なオファーが届いたことを明かすとともに、ピッチ内外でクラブの発展の力となることを誓った。

「僕は美しいプロジェクトに出会うことができた。常に成長を追い求め、毎年毎年レベルを上げるために取り組んでいる、まるで家族のようなクラブが掲げるプロジェクトをね。今回、セリエAという僕自身がよく知っているリーグに戻ることとなる。競争力の高さも十分理解しているさ。自分の役割をまっとうして、このクラブの発展に貢献したい」

 また、チームを率いるセスク・ファブレガス氏もコメントを発表。昨季、名目上はアシスタントコーチながら、実質的に指揮を執り、クラブを2002-03シーズン以来のセリエA復帰へ導いた若き指揮官は、かつてスペイン代表で共に戦ったレイナを次のような言葉で歓迎した。

「ペペをクラブに迎えることができて光栄に思っている。彼は国際経験が豊富な選手で、勝負にこだわるメンタリティを備えた選手なんだ。これらの理由から、彼の貢献がチームの強化と発展に役立つと確信している」

 コモはセスク氏が率いていることだけでなく、現在はパリオリンピック2024を戦うU-23フランス代表で監督を務め、同国を代表する“点取り屋”のティエリ・アンリ氏が少数株主を務めることでも知られている。イタリアでも屈指の資金力を誇っており、スタジアムや練習施設の改装などハード面での強化も進めるなど、現在は各方面からクラブの強化に着手している。

 なお、今夏の移籍市場では、ローマから元イタリア代表FWアンドレア・ベロッティ、カリアリからイタリア人DFアルベルト・ドッセーナらの加入を発表済み。マンチェスター・ユナイテッドを退団した元フランス代表DFラファエル・ヴァランの獲得にも動くなど、22年ぶりのセリエAでの戦いに向けて、順調に補強も進めている。