ソフトバンク、劣勢から逆転 流れ変えた周東の走塁―プロ野球

AI要約

劣勢を挽回したソフトバンクが逆転勝利。ルーキー大山の先発は不調だったが、野手陣が活躍。

周東の俊足ランニングや甲斐の打撃で得点を奪い、勝利に貢献。

7月まで苦しんでいたソフトバンクだが、ロッテとの連戦で勝ち越す。首位を目指す姿勢を示す。

 劣勢をひっくり返した。

 ソフトバンクはプロ初先発のルーキー大山が3回3失点で降板。そこから野手陣が底力を発揮した。

 小久保監督が「流れを呼び寄せた」とたたえたのが、五回に周東の俊足で1点をもぎ取った場面。先頭で安打を放つと、すぐに盗塁。次打者の今宮が振り逃げで出塁を狙い、捕手が一塁へ送球する間に三塁に進むと、吉田の二ゴロで野選を誘って同点のホームに滑り込んだ。周東は「ああいう走塁ができるから、試合に出られている。できて当たり前」と胸を張った。

 もう一人のヒーローは捕手の甲斐。同点の六回に決勝の中前打を放つなど、5打点と爆発した。「大山を何とかリードしたかったが、点を取られて悔しかった。こういう結果になってよかった」とほっとした表情を浮かべた。

 7月はこの試合前まで4勝8敗。3カード連続で負け越していたが、2位ロッテとの3連戦には勝ち越した。小久保監督は「オールスター戦までは、まだまだ」。首位を快走していても、表情は緩めなかった。