韓国代表FWへ人種差別発言か セリエAコモが疑惑を否定

AI要約

ウルブスはコモとの親善試合で人種差別発言を受けたと主張し、UEFAに苦情を申し立てた。コモは疑惑を否定し、選手がジャッキー・チェンを指していたと説明した。

親善試合ではウルブスが1-0で勝利したが、相手選手への暴力行為でポデンセが退場処分を受けた。

コモは21年ぶりにセリエA昇格を果たし、開幕戦ではユベントスと対戦する予定。

韓国代表FWへ人種差別発言か セリエAコモが疑惑を否定

【AFP=時事】サッカーイングランド・プレミアリーグのウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)でプレーする韓国代表のFW黄喜チャン(Hwang Hee-chan、ファン・ヒチャン)が、15日に行われたイタリア・セリエAのコモ(Como 1907)との親善試合で相手選手から人種差別発言を受けたとされる問題で、コモが16日、疑惑を否定した。

 ウルブス(Wolves、ウォルバーハンプトンの愛称)はすでにこの件について、欧州サッカー連盟(UEFA)に正式に苦情を申し立てると発表している。

 これに対してコモは、疑惑の選手の名前は出さずに「軽蔑的なことは何も言っていない」「ウルブスの一部の選手の反応によって、この件は誇張されている」と強調。「当該のDFに話を聞いて、何を言ったかを把握した。彼が言ったのは、味方のDFに対して『あいつのことは無視しろ。自分をジャッキー・チェン(Jackie Chan)だと思っている』ということだった」と明かした。

「本人からじっくり話を聞いた上で、これが選手の名前や、その選手が相手のチームメートからピッチ上で『チャニー』と呼ばれていたことを指している点に自信を持っている」

 親善試合は1-0でウルブスが勝利したが、この問題や疑惑の発言があった直後にウルブスのダニエル・ポデンセ(Daniel Podence)が相手選手に対する暴力で退場になったことが暗い影を落とした。コモは21年ぶりにセリエAへ昇格したチームで、開幕戦ではユベントス(Juventus)に挑む。【翻訳編集】 AFPBB News