球宴は「“また来たいな”と思える場所」大谷翔平がホームランダービーで見たいと挙げた3人の強打者
大谷翔平投手がオールスター戦に出場し、球宴への思いや前半戦の成績、リハビリの順調さなどを語る。
大谷は30盗塁を達成し、スプリント能力の向上や盗塁への挑戦意欲を述べる。
大谷はリハビリの進捗状況も順調であり、今後はDHのみながらも投手としての復帰に期待が寄せられている。
ドジャース・大谷翔平投手(30)が4度目の出場となる16日(同17日)のオールスター戦(テキサス州アーリントン)に「2番・DH」で出場し、初本塁打を狙う。恒例の前日取材では、移籍後最長となる27分間にわたって、球宴への思いなどを語り尽くした。
◆大谷に聞く
―球宴でプレーする気持ち。
「何回来てもこういう雰囲気は自分にとっても素晴らしいし、球界にとっても素晴らしいこと。何回来ても“また来たいな”と思える場所。肌感覚は変わらない。毎年出たいし、これが10回になっても15回になっても変わらないんじゃないかな」
―ロバーツ監督は。
「素晴らしいと思うし、選手個人と会話が多い監督。助けられていることもたくさんある」
―ド軍は大型補強をして、ワールドシリーズで優勝しないと失敗と言われる。
「勝つチームは毎年1チームしかいないので、それ以外のチームはみんな失敗したと思っていると思う。ポストシーズンに進出できたチームもできなかったチームも、その一点は変わらないんじゃないかなと」
―前半戦を振り返って。
「個人のパフォーマンスは分からないけど(右肘の)リハビリの過程も順調。成績はある程度よかったと思うけど、僕の中ではリハビリがしっかり順調に来て、試合にしっかり出られたことが一番よかった」
―前半だけで23盗塁。
「単純にスプリント能力が多少上がっているのもあるし、盗塁に対してのチャレンジは去年よりも持っているつもり。その結果が数字的には重なっている要因かなと思うし、来年以降も続けていきたい」
―30歳になって回復力は。
「今年はDHだけなので今のところ感じることはないけど、リハビリが順調に進んでブルペン、ゲームも入ってくるので、その先でリカバリーが遅いと思うことはあるかもしれないけど、今のところはない」
―屋外打撃練習をしない。
「中(室内)で十分できている。外で振ることでプラスももちろんあるけど、自分の中で今の段階でマイナスになることの方が多いと思うので、中の方がやりやすい」
―屋外のマイナス面は。
「遠くに飛ばすためのスイングの方にシフトしていく傾向がある。それは人によってはよくて、僕も状態によっていい場合もあるけど、今はどちらかと言えば、どういう打ち方をすれば飛距離が出やすいか、いい角度で上がっていくか、という方向にフォーカスした方がいいので、中でそっちの方を優先的に打球を見ない方向でやっている」
来年は投手でも ―球場外でリラックスは。
「基本的にはあまり球場にいないようにはしてるので、球場にいる時は集中して、やることだけしっかりやりたいと思っている。逆算して、トレーニングがある日ない日あるけど、無駄な時間は球場にいる時は省きたいなと思っている」
―自宅では野球を忘れてリラックスしている?
「どっちもありますね。球場ではなるべくギュッと(集中)したいというだけで、家でもちろん考える時もあるし、考えない方がいいなと思う時もある。それは場合によるかなと」
―ホームランダービーを見たい選手は。
「バリー・ボンズ、マグワイア、ベーブ・ルース」
―ホームランダービー出場への期待。
「今年は特別。シーズン中のケージワーク(打撃練習)の本数も制限してるので、ハードワークすぎるなというのが懸念点ではあって辞退した。今後、投手として復帰して、今年は出られそうというのがあれば出たい気持ちはある」