「先発へのこだわりが強すぎる」本庄・迫水投手は仲間の大切さ知った

AI要約

本庄の迫水玲音(れお)投手は、都城打線を翻弄する好投を見せる。

迫水投手は精神面も鍛え、昨夏の宮崎大会から成長を遂げた。

江谷監督の戦略的先発起用もあったが、中盤のピンチで降板する結果となる。

「先発へのこだわりが強すぎる」本庄・迫水投手は仲間の大切さ知った

 (16日、第106回全国高校野球選手権宮崎大会2回戦 本庄1―4都城)

 最速110キロ台後半の直球と80キロ台の変化球。本庄の迫水玲音(れお)投手(3年)の緩急をつけた投球は、三回まで都城打線を翻弄(ほんろう)した。「緊張したけど守備が助けてくれた。自分の投球ができた」

 昨夏の宮崎大会も先発した。初戦で敗れてから1年、変化球が高めに浮く課題を克服し、ピンチでも焦らないよう精神面を鍛えてきた。

 数人で継投するのがチームのパターン。ただ、江谷星哉監督は以前、迫水投手が個人プレーに陥ることを恐れていた。「先発へのこだわりが強すぎる」と試合を離れる期間を置いて、仲間の大切さを考えさせたという。3番手で登板した初戦から1週間、この日は満を持しての先発だった。

 序盤の好投から一転、四回2死から中軸に連打を浴びて二、三塁のピンチ。次の打者に「甘く入った」初球をとらえられて2点を許した。続く打者からも追い込んだ後に適時打を浴びて降板した。

 「いいボールはいっていたけど、相手がうまかった」と振り返る迫水投手。「苦しいことはあったけど、支えてくれた仲間に感謝したい」と話した。(中島健)