早実の2年生エース・中村心大、完全復活の10イニング完投 3月に靱帯痛めるも「痛みは全くありません」【高校野球】

AI要約

シードの早実がエース中村心大投手の活躍で明大八王子を延長10回で振り切り、6-4で勝利。

中村は左肘靱帯の怪我から完全復活し、163球を投げて12三振を奪い、無安打の後半を投げ抜いた。

プロ注目の宇野真仁朗内野手は打撃難で無安打だったが、チームは中村の粘り強い投球に応えて逆転勝利。和泉監督も満足の表情を見せた。

早実の2年生エース・中村心大、完全復活の10イニング完投 3月に靱帯痛めるも「痛みは全くありません」【高校野球】

◇高校野球西東京大会3回戦 早実6―4明大八王子(スリーボンドスタジアム八王子)

 シードの早実が登場し、明大八王子を延長10回タイブレークの6―4で振り切った。2年生エースの中村心大投手が完投。高校通算62本塁打でプロ注目の宇野真仁朗内野手(3年)は5打数無安打だった。

 3月に左肘靱帯を痛めた早実の中村が完全復活を遂げた。練習試合でも最長4イニングだったが、163球を投げて5安打4失点、12三振も奪い延長10回を完投。「痛みは全くありませんでした。最後はキャッチャーのミットに投げることだけ考えました」。4回に制球を乱して3失点、5回にも追加点を奪われたが、持ち前のアウトローを軸に立て直して6回からは無安打に封じた。

 1番・遊撃手の宇野は、中日、ソフトバンクなどが視察する前で、2三振も喫して無安打。チームも明大八王子に逆転を許したが、終盤に打線が中村の粘投にこたえた。和泉実監督は「宇野が打てなくて、負けパターンだったが、勝てたのは大きな収穫。中村がよく投げた」と初戦突破に胸をなで下ろした。背番号1の中村は「きょうの反省も生かして、斎藤佑樹さんらがつけてきた番号にふさわしい投球をしていきたい」と誓った。