プロ注目の北見柏陽・山内悠生が涙「あの場面を抑えて戻ってこなきゃいけなかった…」/北北海道

AI要約

北北海道大会でのクラークと北見柏陽の試合で、プロ注目の山内悠生が左ひじの痛みで自ら降板を申し出たことが最大のポイントだった。

山内は疲労困憊の状態で登板し、満塁の場面から押し出しで3点を失い、チームは敗れた。

山内はプロ志望届を出す意向で、自身の体調管理をしっかりとして、次のステップに進む決意を示している。

<高校野球北北海道大会:クラーク7-2北見柏陽>◇16日◇2回戦◇旭川スタルヒン

 北見柏陽のプロ注目の最速146キロエース左腕・山内悠生(ゆうせい、3年)は、左ひじの痛みをこらえきれず、4回無死満塁から押し出しで3点目を失った場面で自ら降板を申し出た。右翼に入ったが、再登板の機会はなく、チームは敗れた。「(満塁の)あの場面を抑えて戻ってこなきゃいけなかった…」と言うと、涙があふれた。

 北見地区代表決定戦で紋別の150キロ右腕・池田悠真投手(3年)と投げ合った。10-4で勝利をつかんだが、167球の熱投の反動は翌朝に現れた。「ひじが痛くて。マッサージには行きましたが…。」と山内。北北海道大会の1戦目も2戦目も痛み止めを飲み、「行きます」と、鈴木快監督(38)に直訴して先発のマウンドに上がった。

 「4回のあの時が限界でした。でも、自分の体は気にしちゃいけないと思っていました。言い訳にしたら、後悔すると思ったので」(山内)。高校入学後に投手に転向。昨秋には146キロが投げられるようになった。「プロ志望届は出します。自分の体を理解しながらやれば、全然まだまだ伸びると思う。頑張ります」。がむしゃらに振ってきた左ひじをしばし休め、次のステップに挑む。