井上尚弥戦が決定「いくらもらえるんだ!?」 挑戦者ドヘニーが興奮「勝てば映画化だ」 陣営説明
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥（大橋）が9月3日に東京で元IBF世界同級王者TJ・ドヘニーとの防衛戦を行うことを発表。
挑戦者のドヘニーは真剣にトレーニングを重ねており、井上戦を熱望していた。試合に勝つことが彼にとって大きな意義を持つ。
アルティムラ氏はこの大一番に注目し、井上との戦いが両選手の人生を左右するものであると強調。
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥（大橋）が16日、都内で会見し、9月3日に東京・有明アリーナで元IBF世界同級王者TJ・ドヘニー（アイルランド）と4団体防衛戦を行うと発表した。相手陣営のプロモーターは「勝てば映画化だ」と挑戦者の言葉を紹介。NTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で独占無料生配信される。戦績は31歳の井上が27勝（24KO）、37歳のドヘニーが26勝（20KO）4敗。
挑戦者陣営のマイク・アルティムラ・プロモーターは会見後に取材対応。ドヘニーはオーストラリアでトレーニングを重ね、現在は数週間前から米マサチューセッツ州で合宿中という。「そこで練習するのはイワサ戦以来だ。それだけ真剣に取り組んでいるということ」と強調。2018年8月にIBF王者・岩佐亮佑に判定勝ちして以来の練習ぶりという。
同氏によると、かねて熱望してきた井上戦が決まったドヘニーは「いくらもらえるんだ!?」と興奮。「今までの井上の相手みたいに逃げ回らない。真剣に挑む」「勝てばいずれ映画化される」と気合いの入り方が段違いだそうだ。
オーストラリア在住のドヘニーは、アイルランド国籍を持つ37歳のサウスポー。19年4月にWBA王者ダニエル・ローマン（米国）との統一戦に敗れて王座陥落した。井上―ネリ戦では不測の事態に備えたリザーブとして待機したが、出番はなく別の選手に勝利した。現在はWBO2位につけ、パンチ力と経験を兼ね備えた難敵だ。このまま米国で調整し、子ども3人がいる豪州には帰らず8月3週目頃に来日する。
アルティムラ氏は「この試合に勝つか勝たないかで『ただの世界王者経験者』か『伝説的な選手』になるか、それくらいの違いがある」と人生を左右する大一番と強調。大橋ジムの興行に3戦連続出場中で、岩佐以外にも高橋竜平（横浜光）、中嶋一輝（大橋）と日本人を倒してきた。「過去の選手とはレベルが違う認識。直近3試合の合宿は1か月くらい。今回は長い。練習を上げないといけない」と陣営も気合いが入っていた。
