ケインは2度のEURO決勝でPA内のタッチ数がたったの「1回」 イングランドはこれからも彼に9番を任せるべきか

AI要約

イングランド代表はEURO2024決勝でスペイン代表に1-2で敗れ、2大会連続で決勝での敗退となった。

指摘された反省点は、FWハリー・ケインのペナルティエリア内でのタッチの少なさである。

本大会を通して、ケインの代表での将来の役割に疑問符がついたとされ、転機が訪れた可能性が示唆されている。

ケインは2度のEURO決勝でPA内のタッチ数がたったの「1回」 イングランドはこれからも彼に9番を任せるべきか

EURO2024決勝戦で、イングランド代表はスペイン代表に1-2と敗れた。一時はコール・パルマーのゴールで追いついたものの、後半終了間際に急所を突くようなマルク・ククレジャとミケル・オヤルサバルのコンビネーションに決勝点を許してしまった。

これで2大会連続で決勝戦での敗退となったイングランド。反省点は様々あるだろうが、英『The Athletic』が指摘したのはFWハリー・ケインのペナルティエリア内でのタッチの少なさだ。前半終了間際にケインはエリア内でシュートを打ったが、ロドリの決死のスライディングにブロックされゴールチャンスとはならなかった。ロドリにはハムストリングの負傷という犠牲を強いたシーンだったが、実はケインのエリア内でのタッチは前回大会の決勝戦も含め、これ1度きりであるという。

同メディアは、率直に言ってケインの代表での将来の役割に疑問を残していると指摘している。ケインは決してエリア内で待っているだけのストライカーではないことは周知の事実だ。中盤まで降りてボールを引き出し、時には攻撃の起点ともなる動きができるのがケインなのだが、2度のEURO決勝では仲間との連携をとりながら、適切なタイミングでエリア内に侵入して得点を狙うというシーンがほとんどなかったのだ。

大会を通して、明らかにオリー・ワトキンスやイヴァン・トニーの方が少ない時間でも脅威となっており、この大会はケインの代表での価値に初めて疑問符がついた大会と言えるかもしれない。3ゴールを決めて一応は大会得点王に輝いてはいるものの、1つはPK、1つはクロスのこぼれ球を蹴り込んだもので、チームメイトと明確な連携が見られたものはスロバキア戦の延長戦で決めたヘディング弾だけだ。

2026年のW杯に向けて、イングランドはこのエースストライカーを起用し続けるのか。いよいよ転機が訪れているのかもしれない。