「思考を制限する危険」現地メディアがマンU指揮官の危うさを指摘。比較対象のリバプール新監督は高評価?「多様性の欠如…」

AI要約

マンチェスター・ユナイテッドがオランダ人選手やコーチを多く獲得し、リバプールの新指揮官との比較で批判を浴びている。

オランダメディアは、エリック・テン・ハフ監督が周囲をオランダ出身者で固めることに対して懸念を示しており、多様性の欠如や評価の低下といったリスクを指摘している。

一方、リバプールの新指揮官であるアルネ・スロット監督は、オランダ出身者を意図的に遠ざけ、スロットへの円滑な引継ぎをサポートするクラブの運営体制が高く評価されている。

「思考を制限する危険」現地メディアがマンU指揮官の危うさを指摘。比較対象のリバプール新監督は高評価?「多様性の欠如…」

 昨季リーグ戦8位に終わった名門マンチェスター・ユナイテッド。すでにオランダ代表FWジョシュア・ザークツィーの獲得を発表するなど、復権に向けて積極的に動いている。しかし、英メディア『TBR』など複数メディアは現地時間14日に、リバプールの新指揮官と比較してエリック・テン・ハフ監督には不安点があると報じていた。

  リバプールのアルネ・スロット新監督とユナイテッドを率いるテン・ハフ監督は、オランダ出身という共通点がある。そんな彼らの母国でもあるオランダメディア『Voetbal Primeur』は、両者を比較するとテン・ハフ監督には次のような不安点があると報じていた。

「テン・ハグが自分の周りに多くのオランダ人を集めていることは危険だ。それが賢明かどうかは分からない」

 同メディアが指摘するように、獲得を発表したザークツィー、そして関心が噂されているマタイス・デ・リフト、さらには新しくアシスタントコーチとして入閣したルート・ファン・ニステルローイ氏とレネ・ハケ氏はいずれもオランダ人だ。記事では、「多様性の欠如について少し心配している。思考を制限する危険もある。オランダ人選手ばかりを獲得しているので、海外での評価も下がる可能性があるだろう」と、テン・ハフ監督が周囲を自分の母国オランダ出身の人ばかりで固める危険性について言及していた。

 一方で同じオランダ出身で今季からリバプールの指揮官となったアルネ・スロット監督については、「オランダ人選手やコーチを一気に獲得しないように意識的に努めていると思う。ある程度は(自分の母国出身の選手やコーチから)遠ざかることを意識しなければいけないだろう」と、オランダ出身者で自分の周りを固めなかったことを高く評価している。

 また、「リバプールはスロット監督をしっかりサポートするために、一致団結して努力している」と前置きした上で、「名高いマイケル・エドワーズ氏をフットボール部門のCEOとして復帰させ、リチャード・ヒューズ氏をSDに迎え入れた。これにより、クロップ元監督からスロットへの引き継ぎが円滑になっている」と、クラブの運営体制が優れていることも人事や選手獲得の偏りを防ぐ上で、大きく影響しているのではと指摘していた。