MLBドラフトで超異色“両投げ投手”が1巡目指名 マリナーズから全体15位、本人「両方で投げ続ける」

AI要約

ミシシッピ州立大2年生のジュランジェロ・サインチェ投手が2024年MLBドラフトでマリナーズから1巡目で指名された。

サインチェは左右両手で投げる投手として注目を集め、オランダのキュラソー出身でオランダとのルーツを持つ異色の経歴を持つ。

サインチェは現在、ミシシッピ州立大でプレーしており、右腕としての能力に加えて、左腕としての変化球も持ち合わせている。

MLBドラフトで超異色“両投げ投手”が1巡目指名 マリナーズから全体15位、本人「両方で投げ続ける」

 米大リーグの2024年ドラフトが14日(日本時間15日)、米テキサス州フォートワースで行われ、ミシシッピ州立大2年生のジュランジェロ・サインチェ投手がマリナーズから1巡目(全体15位)で指名された。“両手投げ投手”として高校時代から注目を集めていた21歳。早速マリナーズのユニホームに袖を通すと、メジャーでも「スイッチ投手」として挑戦することを明言した。

 大谷翔平投手とはまた違った“二刀流”がMLBドラフトで指名された。マリナーズが全体15位で指名したサインチェはオランダのキュラソー育ち。MLB公式サイトによると、元々は左利きだが、オランダでプロとしてプレーしていた父を真似するために6歳の時に右でも投げ始めたという。米フロリダ州のシャンパーナ・カトリック高を卒業。22年ドラフトでもブルワーズから18巡目指名を受けた。

 ブルワーズの指名を蹴って、ミシシッピ州立大に進学。2年目の今季は16試合に先発し、8勝2敗、防御率3.67の成績を残した。MLB公式サイトによると、右腕としては常時94~96マイル(約151.3~154.5キロ)、最速98マイル(約157.7キロ)をマーク。左腕としては少し低いリリースポイントからの曲がりの大きな変化球を武器とするが、多くのスカウトは右腕に専念すると予想しているという。

 指名の瞬間、会場にいたサインチェはホッとした表情で家族とハグを交わした。早速マリナーズのユニホームに袖を通すと、ロブ・マンフレッドコミッショナーとも握手。MLB専門局「MLBネットワーク」のインタビューにも応じた。「シアトルが選ばせてくれるなら、両投げを続けたいか?」と尋ねられると、「両方で投げ続けるよ」と力強く言い切った。