巨人・菅野が悔やんだ1球…初回にまさかの“炎上” 3連戦に潜んでいた意外な盲点

AI要約

DeNAが巨人に6-0で勝利し、巨人の7連勝がストップした。菅野智之投手が初回に4失点し、流れを引き込むことができなかった。

菅野は今季素晴らしい成績を収めており、初回の乱調は意外だった。梶原昂希外野手に2球続けた内角高めの速球をヒットされるなど、連打を浴びてピンチを作られた。

菅野は初回の乱調について「行ってしまった高め」の投球だったと反省し、「配球面で主導権を握るべきだった」と振り返った。

巨人・菅野が悔やんだ1球…初回にまさかの“炎上” 3連戦に潜んでいた意外な盲点

■DeNA 6ー0 巨人(14日・東京ドーム)

 巨人は14日、本拠地・東京ドームで行われたDeNA戦に0-6で敗れ、連勝が今季最長の「7」でストップした。先発の菅野智之投手が初回一挙4失点の乱調で、試合の流れを引き込むことができなかった。

 試合前の時点で、菅野の今季成績は7勝1敗、防御率1.94とピカイチ。先発した12試合で全て5回以上を投げ、失点は3以下だった。それだけに、相手が今季初対戦のDeNAとはいえ、初回一挙4失点は意外過ぎた。

「う~ん。初回の立ち上がりというのは、どの投手にとっても難しいですし、現にボール2個分くらい高かった気がします」と言葉を絞り出した。1番・梶原昂希外野手に、2球続けた内角高めの速球をレフト線に弾き返され二塁打。続くタイラー・オースティン内野手にも外角高めのストレートをライトフェンス直撃の二塁打にされ、いきなり無死二、三塁のピンチを背負った。そして3番・佐野恵太外野手には、カウント0-2と追い込みながら、高めに浮いたボール気味のストレートを左前へ先制2点適時打とされた。

 こうなると相手は押せ押せだ。宮崎敏郎内野手に中堅左への二塁打、山本祐大捕手に右犠飛、桑原将志外野手にも中前適時打を許し、勢いを止められなかった。菅野は「意図して高めに投げたのと、高めに行ってしまったのとでは、大きな違いがあります。初回に関しては“行ってしまった高め”でした。きょうは長いイニングを投げたいと思っていましたが、そこが雑になってしまいました」と唇をかんだ。

 菅野ほどの経験と実績を積むと、考えることも多くなる。この日は3連戦の3戦目だったとあって、初回先頭の梶原にインハイの速球を二塁打された場面を振り返り、「梶原に対しては、1戦目に戸郷(翔征投手)が追い込んでから内角の真っすぐを続けていましたし、2戦目の(フォスター・)グリフィン(投手)も近めのボールを使っていた。ある程度近めに意識があった梶原に対して、あの配球はどうだったのか」と悔やんだ。「この3連戦は全て(スタメンの)キャッチャーが違っていた」(1戦目が大城卓三捕手、2戦目が岸田行倫捕手、この日は小林誠司捕手)からこそ、配球面で自分が主導権を握るべきだったとの思いもあった。