【RWS】ムエタイ新時代突入!?吉成名高と松田龍聖、いよいよ日本人同士が頂点を争う時代に!

AI要約

ラジャダムナン・ワールドシリーズの第3回日本大会が開催され、吉成名高がスーパーフライ級王座を3Rで圧勝して初防衛を果たす。

39連勝中の挑戦者松田龍聖がバンタム級で絶対王者を2RKOし、大会で注目を浴びる。

吉成と松田の対決が期待される中、吉成はバンタム級での対決を意向し、松田も前向きな姿勢を見せる。

<RWS(ラジャダムナン・ワールドシリーズ):第3回日本大会>◇14日◇千葉・TIPSTAR DOME CHIBA

 メインイベントでラジャダムナンスタジアム認定スーパーフライ級(115ポンド=約52・16キロ)王座戦3分5Rが行われ、ラジャ3階級制覇王者の吉成名高(23=エイワスポーツジム)がジョムホート・コースワンタット(タイ)を相手に3Rに強烈な右肘でダウンを奪うなど、判定3-0で圧勝初防衛を果たした。

 直前の試合では同バンタム級(118ポンド=約53・52キロ)王座戦が行われ、日本キック界のホープで挑戦者の松田龍聖(りゅうき、18=大原道場)が、41連勝中だった絶対王者クンスックレック・ブームデックシアン(19=タイ)を左ボディフックからの右ストレートで衝撃2RKOしていた。

 吉成は「(松田の試合を)見てたんですけど、この後、オレ試合かぁ、って(笑い)。でも自分は自分のスタイルでやろうと。3Rめまですごく良かったんですけど、4Rのちょっとしたことで自分の中でやりづらさがでちゃって」。

 試合後半にジョムホートが吉成に対して「うまいな」「もう無理かも」などの白旗コメントをつぶやいてきたことで調子が狂ってしまったのだという。それでも一方的な判定勝利で大会を締めくくった。

 タイのムエタイ界ではこれまで吉成とクンスックレックがいつ「最強」の称号をかけて対決するのか、というのがこれまでの大きなテーマだったという。それが松田がクンスックレックに勝利したことで状況が一変した。

 松田との対戦を望むかと聞かれた吉成は「(松田は)ムエタイ2戦目で(王座を)取るという。たぶん人類最速じゃないですか(笑い)。41連勝してる選手をああいうふうに倒したんで、タイでも松田龍聖っていう名前がぐっと上がってると思う。日本人同士の王座戦? すごいですよね。ムエタイでも世界で戦える日本人がこんなに増えてるっていう。日本人は格闘技が強いって思ってもらえると思う」と、日本人対決もやぶさかでないという姿勢を示した。その上で「僕がバンタムに上がるまで待ってくれればいいですけど、今急いでやるんなら間を取ってやりたい」と中間の体重で対決したいという意向を示した。

 一方、松田も「名高選手とやるためにこのベルトを取った感じなので」と対戦に超前向き。「名高選手がバンタム級に上がってくると思っていたんですけど、名高選手がそう(中間の体重で対戦したいと)言うならやります」と話し、王座戦かどうか、体重が何キロかにはこだわらない姿勢を示した。

 松田は今後、タイでの試合のオファーも来るとみられ、吉成との「世紀の対決」がいつになるのかは現時点では分からない。とはいえ日本人ムエタイファンにとってはたまらない時代に突入したのは間違いないだろう。