【高校野球】走者一掃の二塁打に2度の申告敬遠 豊川・モイセエフに日米7球団16人のスカウト熱視線

AI要約

第106回全国高校野球選手権愛知大会の3回戦で、豊川が愛知啓成を7-1で下し、強打者のモイセエフ・ニキータ中堅手が活躍した。

モイセエフは3打数1安打3打点の好成績を残し、チームの初戦突破に貢献。スカウトからも注目を集めている。

両親はロシア出身で、ネット裏では多くのスカウトが彼のプレーへの期待を寄せている。

【高校野球】走者一掃の二塁打に2度の申告敬遠 豊川・モイセエフに日米7球団16人のスカウト熱視線

◆第106回全国高校野球選手権愛知大会 ▽3回戦 豊川7―1愛知啓成(14日・豊橋市民)

 今秋ドラフト候補で豊川の強打者、モイセエフ・ニキータ中堅手(3年)が今夏初試合に臨み、1点リードの3回1死満塁、右中間へ走者一掃の二塁打を放つなど、3打数1安打3打点の活躍。初戦突破に貢献した。

 「率直にうれしい気持ちです。自分自身は『チャンスで回してくれ』と、ずっと思っているので、回ってきたからには絶対に結果を残そうと思っていた。強い気持ちで打てました」

 4回2死二塁、6回無死一、二塁のチャンスでは、ともに申告敬遠される場面もあった。「打ちたかったですね」。これも強打者の証明だ。

 両親はロシア出身。ネット裏では日米7球団16人のスカウトが熱視線を送った。巨人・榑松スカウト次長は「走る、投げる、打つ-。プレーが全て力強い。スケール感は高校生の中でもトップクラス」と賛辞を送った。

 今春センバツでは新基準バット移行後、甲子園初アーチを放った逸材。「ずっと3年間やってきたことを出すだけ。楽しんでやりたい」。モイセエフの夏が幕を開けた。(加藤 弘士)