「とても残念だ」韓国代表の“新監督選定騒動”に伝説FWも苦言。告発した元代表戦士へ法的措置示唆の協会に不満か「誰よりも努力してきた人に言う言葉ではない」

AI要約

韓国サッカー界を揺るがしているのが、韓国代表の新監督就任騒動。KFAがホン・ミョンボ監督を招聘し、ファンやOBたちの反発が続いている。

元韓国代表DFのパク・チュホ氏が選考過程の不透明さや外国人監督不在の疑惑を告発し、KFAとの対立が深まっている。

イ・ドングク氏が現状に対して残念な思いを表明し、問題解決と変化の必要性を訴えている。

「とても残念だ」韓国代表の“新監督選定騒動”に伝説FWも苦言。告発した元代表戦士へ法的措置示唆の協会に不満か「誰よりも努力してきた人に言う言葉ではない」

 また一人、韓国サッカー界のレジェンドが苦言を呈した。

 韓国サッカー界を揺るがしているのが、韓国代表の新監督就任騒動だ。韓国サッカー協会(KFA)は先日、今年2月にユルゲン・クリンスマン監督を解任して以降、約5か月間に渡って空位となっていた韓国代表の指揮官に、Kリーグの蔚山現代を率いていたホン・ミョンボを招聘すると発表した。

 すると、蔚山のファンが、シーズン途中に監督を引き抜いたKFAや、残留する意向を見せながら一転してチームを去る決断をしたホン・ミョンボ監督に激怒。批判が殺到した。

 さらに、新監督を選定する戦力強化委員会の一員だった元韓国代表DFのパク・チュホ氏が、選考過程が不透明で、外国人監督が候補に挙がっていたにもかかわらず、最初から韓国人監督ありきだったと告発した。

 KFAは反論し、パク・チュホ氏が情報を漏洩したとして、法的措置も辞さない構えを見せるなか、パク・チソン氏、イ・ヨンピョ氏、イ・チョンス氏ら代表のOBたちはパク・チュホ氏を擁護。KFAを非難している。

 そんななか、新たに声を挙げたのが、韓国の伝説的ストライカーであるイ・ドングク氏だ。韓国メディア『Xpors News』によれば、自身のYouTubeチャンネルでこう述べている。

「5か月以上見守ってきたが、とても残念だと思った。プロセスが良くあるべきだが、韓国サッカーファンの懸念と期待ほどうまくいっていないようだ」

 45歳の英雄は「代表チームの一員として多くの愛を受け、長い間Kリーグでプレーしたので、責任を感じている。後輩、先輩としてもっと気を配るべきことがあるが、それができずファンに申し訳ない」と話し、こう続けている。

「今回の問題で、私に衝撃を与えた言葉が1つある。法的措置だ。誰よりも努力してきた人に言う言葉ではない。信頼を失った今、誰のせいでもなく、みんなのせいだと思う。変化が必要な時期だ」

 同メディアは「イ・ドングクの発言は、最近内部告発を行なったパク・チュホに対し、韓国サッカー協会が強硬な対応を宣言し、法的措置を示唆したことに言及したものと解釈される」と伝えている。

 日本の前に何度も立ちはだかってきた名FWが、韓国サッカー界を憂いている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部