パリ五輪出発前ラストマッチは相手の退場という予想外の展開に、長谷川唯「本当は11人でやりたかったが…」

AI要約

MS&AD杯での日本女子代表とガーナ女子代表の試合は、相手の一人退場で流れが変わり、日本が4-0で勝利した。

日本はポゼッションで苦戦し、前半は決定機を活かせずに試合を進めた。

後半に布陣を変更し、得点を重ねて勝利。代表はフランスパリ五輪に向けて調整を進めている。

パリ五輪出発前ラストマッチは相手の退場という予想外の展開に、長谷川唯「本当は11人でやりたかったが…」

[7.13 MS&AD杯 日本女子 4-0 ガーナ女子 ゴースタ]

 パリオリンピック出発前最後のテストマッチは、相手の退場で流れが大きく変わってしまった。日本女子代表(なでしこジャパン)のMF長谷川唯は「本当は11人でやりたかった部分もあるが、本大会でもこういう試合はあり得る。そういう点では大会前で一番大事な試合だったので、いい試合になった」と振り返った。

 なでしこジャパンが対戦した相手はガーナ。パリ五輪のグループリーグ第3節で戦うナイジェリアをイメージしたマッチメイクだった。だが、選手がガーナと相まみえた印象はアフリカ勢というよりも南米勢。「ポゼッションでボールを持たれていた感覚。思っていたよりもつないでくる。ナイジェリアを予想した戦いかなと思ったが、どちらかというとブラジルのようなボールの持ち方だったり、体つきだった」(長谷川)。日本は1対1で取り切れず、序盤は苦戦を強いられた。

 前半23分にガーナの選手が退場したことで、流れは変わった。しかし、日本は決定機を量産しても決め切れない。長谷川は「前半は特に課題が多い試合だった」と指摘。4-3-3のインサイドハーフでプレーした自身の出来を「なかなかボールに触れなくてリズムが出ない中でプレーしていた」と振り返る。「個人としても今まで最悪なくらいの内容だった」と強調した。

 前半の4-3-3から後半は3-4-2-1の布陣に変更。ボールに触れる回数も増え、リズムも生まれてきた。後半6分にFW田中美南のゴールで先制すると、コンスタントに得点を重ねて4-0と快勝した。

 14日にはフランスに向けて出発する。19日に非公開で行われるコロンビア戦を終えると、25日にはグループリーグ初戦でスペインと対戦。現地到着から初戦まで残された時間は少ない。長谷川は攻守の切り替えや強度の部分で物足りなさを覚えつつ、オフ明けから実戦2試合目という事実にも「そこは言い訳にできない」と断言。「本大会に向けて前提条件というか、必ずやらなきゃいけない部分は明確になった」とタイトなスケジュールでさらなる向上を進めていくつもりだ。