熊谷紗希が感じた“手応え”と“反省”…『4-3-3』のビルドアップについて「1つのチャレンジだった」

AI要約

なでしこジャパンがガーナ女子代表戦で4-0の大勝を挙げ、パリ・オリンピック2024に向けて弾みをつける試合だった。

熊谷紗希は試合で相手中盤を封じる守備と攻撃の使い分けに取り組み、チャンスを作った自信を示した。

地震復興支援マッチとして石川県で開催された試合で勝利し、多くの人々にパワーを与えたことを喜んでいる。

熊谷紗希が感じた“手応え”と“反省”…『4-3-3』のビルドアップについて「1つのチャレンジだった」

 日本女子代表(なでしこジャパン)DF熊谷紗希(ローマ/イタリア)が、13日に行われたガーナ女子代表戦を振り返った。

 パリ・オリンピック2024開幕を目前に控えるなか、出国前のラストゲームに臨んだなでしこジャパン。「4-3-3」のシステムでスタートした前半は、相手に退場者が出ながらスコアレスで折り返したものの、「3-4-2-1」に変更した後半は一気に4ゴールを奪い、本大会に向けて弾みをつける4-0の大勝を飾った。

 アンカーで起用された熊谷は、「相手が中盤3枚だったので、トップ下のところを潰しに行くというところと、相手のストロングを消すため蹴らせないよう前から行くために、前に前にはめていく、後ろで重くならないようにするという狙い」と守備におけるこの試合での狙いを説明。攻撃においては、「相手を見ながら、『4-1-4-1』で回すのか、自分が落ちて3枚で回しながら作っていくのかっていうところを、攻撃と守備で使い分けるように、そして相手に合わせて相手を見ながらやるという1つのチャレンジではあった」と取り組みを明かしている。

 その上で、「ディフェンスラインの前で奪えた部分もあったと思うし、ただ相手が比較的前半コンパクトだったので、後半(バックラインを)『3』に割り切って、ワイド上げてサイドを中に入れてという形で、相手が10人になったということもありますけど、チャンスメイクできたのかなとは思っている」と手応えを口に。一方で課題については、「奪った後に、しっかり守れてても次は前に誰が出てくのかとか、そういったところをもう少しみんなで合わせながら、自分自身もっともっとこのオプションの中でやれることを増やしながらやっていきたい」と述べた。

 また、能登半島地震の復興支援マッチとして石川県で開催されたことに対しては、「この場で勝利を届けられたことは、すごく良かったかなと思いますし、自分たちが全力で戦うその姿だったり、そういったことで誰かにパワーを与えられたら、それはすごく嬉しいこと。本当にたくさんの方が見てくれてる中で4-0で勝利できたことはすごく良かった」と語っている。