宮本慎也氏長男の東海大菅生・恭佑が好投、神宮まであと2勝 記念撮影「甲子園で!」父/西東京

AI要約

東海大菅生のエース・宮本恭佑投手が多摩大聖ケ丘戦で4回無失点の好投を見せた。父は元ヤクルトの宮本慎也氏で、神宮への憧れが強い。

恭佑は初戦の1勝に貢献し、祈るようにピンチをしのぎ、父との特別な思い出も持っている。

身長187センチに成長した恭佑は、甲子園を目指し、親子揃っての記念撮影を夢見ている。

宮本慎也氏長男の東海大菅生・恭佑が好投、神宮まであと2勝 記念撮影「甲子園で!」父/西東京

<高校野球西東京大会:東海大菅生9ー1多摩大聖ケ丘>◇13日◇3回戦◇スリーボンドスタジアム八王子

 憧れの神宮へ、1歩近づいた。遊撃の名手として活躍し、通算2000安打を達成した元ヤクルト宮本慎也氏(53=日刊スポーツ評論家)を父に持つ、東海大菅生のエース・宮本恭佑投手(3年)が多摩大聖ケ丘戦に先発し、4回無失点の好投を見せた。

 4-0の4回に2死二、三塁のピンチを迎えた。祈るようにバックネット裏から見守る父の前で、渾身(こんしん)の直球でズバッと見逃し三振。踏ん張った。恭佑は「いらない四球が課題でしたが、それ以外では試合をつくれたのかな」と、入りが難しいとされる初戦の1勝にしっかり貢献した。

 東海大菅生では1年秋からベンチ入り。選手として神宮で投げた経験はまだないが、レジェンドの父を持つ恭佑ならではの、とっておきの思い出がある。13年の小1時に父の引退試合で始球式を行った。「(13年に日本記録の60本塁打を放った元ヤクルトの)バレンティン選手とかがキャッチボールの相手をしてくれて、すごく楽しかった」。今でも鮮明に覚えている。

 届かないのが嫌で、マウンドの少し前から投げさせてもらった。あれから11年後、身長は187センチにまで大きく成長した。悠々とボールはホームまで届き、名門のエースナンバーを背負うまでになった。

 準々決勝が行われる神宮まであと「2勝」に迫った。もちろん目指すは甲子園。親子そろった記念撮影は「甲子園で!」と父。とびきりのツーショットは、まだとっておく。【佐瀬百合子】