涼しげな表情で戻ったマウンド 舟入の川原投手「投げきりたかった」

AI要約

如水館と舟入の試合で、舟入の投手・川原選手が相手打者からの直撃球を受けたが、痛みを乗り越えてマウンドに戻り、必死に投げ続けた。

川原選手は勝ちたい気持ちを持ち続け、チームを勝たせる選手になる決意を示した。

試合は如水館が2点目を奪い、川原選手が降板するも、彼の姿勢に賞賛の声が送られた。

涼しげな表情で戻ったマウンド 舟入の川原投手「投げきりたかった」

 (13日、第106回全国高校野球選手権広島大会2回戦 如水館3―0舟入)

 顔をゆがめたくなるほどだった。

 八回、如水館の打者のピッチャー返しが右太ももに直撃した。舟入の川原慶史投手(2年)は痛みのあまり、グラウンドに両手をついた。

 ベンチで手当てを受けると、何もなかったような涼しげな表情でマウンドに戻った。1死一、三塁からの再開だったが、中軸2人を打ち取り、無失点で切り抜けた。「勝ちたい気持ちが先行して、反撃に転じられるよう必死で投げた」

 最後まで立っていたかったマウンド。九回に二塁打などで2点目を奪われ、降板した。「投げきりたかった」と拳を握りしめた川原選手は試合後、「チームを勝たせられる選手になりたい」と誓った。(遠藤花)