【阪神】岡田監督に怒られ6番降格の大山悠輔燃えた 先制二塁打&ライデル打ち「また明日へ」

AI要約

阪神大山悠輔内野手が意地を示し、2回に先制チャンスを生かす。チームが前日の0封負けから立ち直った。

6番降格の大山が4打数3安打の活躍を見せ、攻撃に貢献。バンテリンドームは大山にとって節目の舞台となっている。

大山はチームの勝利に向けて準備を惜しまず、次の試合に向けて集中している。

【阪神】岡田監督に怒られ6番降格の大山悠輔燃えた 先制二塁打&ライデル打ち「また明日へ」

<中日10-8阪神>◇13日◇バンテリンドーム

 6番降格の阪神大山悠輔内野手(29)が意地を示した。2回無死二、三塁の先制チャンス。土生の直球を強くたたいた。右越え二塁打で2人を生還させた。相手先発の涌井がこの回を前に緊急降板。一気に攻め込みたいシチュエーションで、佐藤輝、前川が作った好機をきっちりモノにした。

 「打者有利のカウント(3-1)で浮いた球をしっかり打つことができました」

 前日12日。4回1死二、三塁で高橋宏から打球を前に飛ばせず、空振り三振。チームは0封負けを喫した。岡田監督も「三振は何も起きないって。内野が後ろに下がってんのに、なんでちょこんと当てへんの」と、名指しで打席の内容をとがめられていた。

 一夜明けたこの日、スタメン表には「6番」に名前が載っていた。1軍復帰後、17試合目で初めて4番を外された。2軍再調整でコンディションを上げ、信頼を回復していただけに、ふがいなかった。最初の二塁打に続いて4回、5回はともに四球で得点に絡んだ。9回もマルティネスから右前打を放ち、1死二、三塁と一打同点の希望をつないだ。大山らしい中身のある4打席だった。

 バンテリンドームは今季、不思議と大山の「節目」になっている。4月14日、昨年から固定されていた4番を初めて岡田監督に外され、5番に下がった。5月16日は22年8月18日以来、2季ぶりのベンチスタート。一方で本塁打の今季1号も中日戦だった。4月19日、甲子園で復活を告げる1発を放った。今回も再び勢いづく1日にしたい。

 「また明日に向けて、しっかりと準備したいと思います」。足早にバスに乗り込んだ背番号3。惜しくも勝ちは拾えなかったが、勝利に導く一打は遠くなさそうだ。【柏原誠】