田中笑み「富山に勇気」 7人制ラグビー五輪代表、魚津出身 複数ポジションで成長

AI要約

パリ五輪のラグビー7人制日本代表女子選手が、東京五輪落選後の3年間の成長と夢への意気込みを語った。

地元への強い思いや新たなチャレンジを経て、代表入りを果たした選手は、フォワードとしても活躍する決意を示している。

五輪での初戦を迎える彼女は、チームの重要な役割を果たすことを目指し、意気込みを語った。

田中笑み「富山に勇気」 7人制ラグビー五輪代表、魚津出身 複数ポジションで成長

  ●東京落選から3年

 パリ五輪のラグビー7人制日本代表が8日、東京都内で記者会見し、女子の田中笑伊(えみい)選手(24)=魚津市出身=が「自分のプレーで富山に勇気や感動を与えたい」と夢の大舞台への意気込みを語った。東京五輪の失意の落選から3年。複数のポジションをこなすユーティリティー選手として大きく成長し、パリの地で最高のスマイルを見せる決意だ。

 会見に臨んだ田中選手は代表メンバーと並んで笑顔でガッツポーズし、写真撮影に応じた。

 魚津市東部中を卒業後、親元を離れて国学院栃木高に進学した田中選手。高校時代には「日本代表になって、五輪で金メダルを取ることが目標」と語っていた。

  ●元日は地元で揺れ経験

 元日は魚津市内の商業施設で、大きな揺れを経験した。ふるさとへの思いは強く、代表決定に「家族も喜んでくれている」とかみしめた。

 東京五輪では候補に挙がりながら代表入りを逃した。けがにも苦しみながら、「新たなチャレンジ」で選手として一皮むけた。

 これまではバックスとして経験を積んできたが、1年ほど前からフォワードにも挑戦。「それぞれのスキルを全て正確に、自分らしくやってきた」ことが評価され、代表の座をつかみ取った。

 他のポジションも経験することで、選手としての視野も広がり、フォワードに必要なフィジカル面でも強さが増した。「ただ自分のやるべきことを、チームのためになることをひたすらやってきた」と手応えも示す。

 五輪では28日に初戦を迎える。「ゲームメーカーになることが多い。落ち着いた試合運びや、流れを変えられるプレーをしたい」と意気込んだ。