防御率4.83→0.73、DeNA26歳が「エグイな」 1軍登板ゼロからの覚醒示す“150.4”

AI要約

DeNAの8年目右腕・京山将弥投手が存在感を放ち、サヨナラ勝利を呼び込んだ。

京山は安定感ある救援投手として活躍し、球速や球威もアップしている。

ファンやセイバーメトリクスに注目が集まる26歳。今後の投球に期待が高まる。

防御率4.83→0.73、DeNA26歳が「エグイな」 1軍登板ゼロからの覚醒示す“150.4”

■DeNA 3ー2 中日(11日・横浜)

 DeNAの8年目右腕・京山将弥投手が存在感を放っている。11日の中日戦(横浜)では9回に登板して1回を無失点。その裏の同点劇、延長10回のサヨナラ勝利を呼び込んだ。今季防御率は0.73で、ファンは「エグイな」「覚醒しましたね」と声をあげている。

 京山は1点ビハインドの9回に登板。失策で走者を許し、二盗や暴投で2死三塁とされたが最後は加藤匠を150キロで中飛に打ち取った。今季成績は11登板で12回1/3を投げて1勝4ホールド、防御率0.73となった。

 近江高から2016年ドラフト4位で入団。2年目の2018年に6勝を挙げたが、その後は伸び悩んだ。昨年までの通算成績は61登板(49先発)で12勝22敗、防御率4.83。昨年は1軍登板がなかった。

 しかし、救援に専念した今季は6月2日の日本ハム戦で1軍初登板を果たし、自責点を許したの今月3日のヤクルト戦での1点だけ(失点は3)。抜群の安定感でブルペンを支えている。

 セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、直球の平均球速は150.4キロ。2022年の147.8キロから2.6キロもアップしている。直球による失点増減の合計「wFA」も1.9とプラスに転じた。球威アップも活躍の要因のようだ。

 SNSには「素晴らしい活躍」「進化してる」「新境地ですね」「頼りになります」「もう欠かせない」「ボールに力がある」「チームを救っている」とファンからのコメントが並ぶ。進化する26歳。今後の投球に注目だ。

データ提供:DELTA

 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。