珍ハプニング!キャディーバッグ届かず2日間待ちぼうけの古江が好発進「いい集中でパット入ってくれた」

AI要約

古江彩佳が6アンダーの好スタートを切り、竹田麗央も上々の滑り出し。笹生優花はイーブンパーで始動し、日本勢10人が参戦している米女子ゴルフツアーの第1日。

古江は後半でギアを上げ、3連続バーディーを奪取。初日をボギーなしの65で終え、大会前の荷物トラブルを克服しての好スタートとなった。

笹生は粘りを見せてパーセーブし、第2ラウンドに向けて上位浮上を目指す。世界ランク1位らとの注目組で楽しみながら次に照準を合わせる。

珍ハプニング!キャディーバッグ届かず2日間待ちぼうけの古江が好発進「いい集中でパット入ってくれた」

 ◇米女子ゴルフツアー エビアン選手権第1日(2024年7月11日 フランス エビアン・リゾートGC(6527ヤード、パー71))

 今季メジャー第4戦が開幕し、古江彩佳(24=富士通)が6バーディー、ボギーなしの65、6アンダーと好発進した。初出場の竹田麗央(21=ヤマエグループHD)は66と上々の滑り出し。6月の全米女子オープンを制した笹生優花(23=フリー)は71で回り、イーブンパーでのスタートとなった。今大会には日本勢10人が参戦している。

 相性のいいコースで好スタートを切った。古江は前半スコアを1つ伸ばして折り返すと後半から一気にギアを上げた。3番からフックラインを完璧に読み切って3連続バーディーを奪取。8番では10メートル、9番では2メートルを沈めて連続バーディー締めし、一気にリーダーボードを駆け上がった。

 「後半は本当にいい集中もできてパットが入ってくれたりしたので、自分らしいプレーもできたかなと思います」。

 大会前にはまさかのハプニングに見舞われた。7日に現地入りしたものの、荷物トラブルがありキャディーバッグが届いたのは翌8日の夜11時ごろ。約2日間クラブを握ることはできなかったが、9日に練習ラウンドで18ホールを回り「練習ラウンドをがっつりできたので良かった」とホッと胸をなで下ろした。

 今大会初出場の21年には4位に入り米ツアー参戦を決めた思い出の大会。22年には首位発進するなどコースとの相性は良く「自分がこのツアーに来ると決めた試合の一つでもあるので、いい思い出もあるし、いいイメージもある」とうなずく。

 パリ五輪は最後に逆転されて、2大会連続で出場を逃した。第2ラウンドは悪天候となることが予想されるが「ゴルフができることを願って、切り替えてまた頑張りたい」と冷静に話す24歳。メジャー初優勝で悔しさを晴らしてみせる。(山手 あかり)

《笹生 粘り見せた》

 ○…6月の全米女子オープンを制した笹生は71とスコアを伸ばせなかった。ただ、終盤7、8番で2メートル強を沈めてパーセーブ。最終9番でのバーディーにつなげる粘りも見せて、「パットでカバーできたのは良かったかな」と小さくうなずいた。世界ランク1位のN・コルダ(米国)、梁熙英(ヤン・ヒヨン、韓国)との今季メジャー覇者3人による注目組で、「楽しんでいろんな話ができた」と笑顔。まずは第2ラウンドで上位浮上を目指す。