【ONE】ミアドに逆転勝ちの箕輪ひろば「ディアスみたいにボコボコにされても勝つ選手になる」
箕輪ひろばがジェレミー・ミアドに判定2-1で勝利し、連敗脱出
箕輪は努力を続け、技術面での成長や次の試合に期待
ルオトロ兄弟との交流や怪我の治療に注力する箕輪ひろば
「ONEファイトナイト(FN)23」(6日、タイ・ルンピニースタジアム)のストロー級MMAで、箕輪ひろば(25=総合格闘技道場STF、同級4位)がジェレミー・ミアド(フィリピン)に判定2-1で勝利した。箕輪は1Rにダウンを奪われるも、そこから反撃。得意のグラウンドで相手を支配し、連敗を止めた。ONEが11日までに箕輪の試合後インタビューを公開した。
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-まさに“箕輪ひろば劇場”
「本当はスムーズに行く予定だったんですけど、アクシデントもあって。それが試合なので仕方がないですが、結果的に勝利できて良かったです」
-アクシデントというのは
「(1Rの相手の)ストレートです。あんなにきれいにもらうとは思ってなかったので。あと、タックルで押し込む側だったのは今回が初めてなんです。しかもリングで。そこで相手に足を(ロープの)外に出されるとあんなに引っ張って来れないんだなっていうのは結構思いました」
-ちなみに目の周囲のけがの状態は
「目の下と上も切っていますが、下が6針、上4針で合計10針縫っています。でも1週間後には抜糸ができる状態です」
-今回の勝利で連敗脱出です
「やっと勝ったというのもありますし。勝ち方を思い出したじゃないですけど、どういう風に勝ってたかなっていうのが、しっかり思い出せました。僕は無傷では絶対勝てないので、もう血みどろにされても勝ちます。その一点です。振り切れました。あの格好つけの無傷でスパンと勝つのは無理でした、僕には。リスク背負って勝つしかないです」
-試合後のSNSで「報われない努力があって報われる努力もあっていい」とメッセージしていました
「そうですね。ずっと努力はし続けてきているつもりで。でも、その報われない時期があって。それに対して努力をすることを止めようが、その競技自体を辞めようが、それは本人の勝手だとは思うし。ただ、僕はそこで続けるっていう選択をした手前、何が正しいとか、何が間違いっていうのは、僕が到底言えたことじゃないですけど、ただ僕の1つの努力し続けるって形で正解だったのかなっていう風に僕は思っていました」
-技術的な意味で手応えを感じた部分は
「それこそ(練習に行っている)JTT(ジャパン・トップチーム)でビリーコーチに言われるのですが、ドミネート(支配)力、グラウンドコントロール力は間違いなく上がっているなっていう風には思ってました。多分前の僕だったら、一本勝ちにこだわって、例えば行けない体勢から技に行ったりとか、無理にバック回るっていう展開もあったのですが、今回はやらなかった。別に行っても良かったんですけど、やっぱり今回なんとしてでも勝ちたかったので。そこはリスクだから回避したつもりです」
-ドミネート力向上について、純粋にレスリング力の部分でしょうか、それとも組んだ動きの中での瞬時の判断力の部分でしょうか
「いい質問ですね。難しいんですけど、あれはレスリングだと、多分パウンド打たなくていいんです。だから、もっと徹底した、言い方悪いですけど、塩漬けみたいな形になると思うんです。そうではなくて、きちっと削りながら、あくまでもドミネートというのは、固めるに固執しないというか、動きの中で相手に動かせないっていう、ちょっと言葉で説明しづらいんですけど。MMAの中でのその拘束力を上げていきたつもりでした。そこら辺りが出たかのかなと思います」
-年内の展望で、誰と戦いたいとかはありますか
「(ストロー級1位のジャレッド)ブルックスとやりたいです。前にも言ったんですけど、きっちりと(一度負けた)借りを返して精算しなきゃいけないなと。それ以外であれば、別にランカーであれば、誰でもいいです。ランカーでなければ、別にあんまり興味はないですね。まずはブルックスに借りを返したいですし、その後ベルトを別の人間が持っているのであればベルト取りに行きたいです」
-ルオトロ兄弟と一緒に仲良く記念撮影している様子をSNSで公開しました
「前回の日本大会の時に宿泊先のホテルで朝食するタイミングが一緒で。向こうは英語で、こっち日本語で喋ってみて、何言ってるかわからなかったですが、ノリが合うというか。『お互い頑張ろうぜ』みたいなことを言っていたら、控室も一緒で(笑い)。自分の試合を見たルオトロが『お前すげえな。お前の根性は練習じゃ絶対につかない。アメリカに来る機会あったらいつでも一緒に練習しよう』と言ってくれたんです。そしたら今回も大会で一緒になって」
-箕輪選手がルオトロ兄弟のところで出稽古する予定はありますか?
「西海岸の雰囲気好きですし、いいですね。彼らの根っていうものも僕は好きですけど、彼らのそのカルチャー的なものも好きなので。横乗り系の感覚的にもね」
-次の試合も楽しみでしょうがないです。本当に素晴らしい試合でした
「本当に毎試合、血だらけで、本当勝っても負けても縫っているので。アディワン戦は筋肉が断裂し腱も切れたし、シウバ戦も拳が折れていました。ブルックス戦もカットしたし、ボカン戦は股間が痛かった(笑い)。バラート戦は指をカットし、ずっと壊れていますね(笑い)。なので、とりあえずけがを治したいです」
-最後にファンへのメッセージを
「結構やられた試合でしたけど、箕輪らしい試合にはなり、盛り上がったんじゃないでしょうか。僕がやられて勝つという、いつもの展開にはなったと思います。本当セコンドには和製ディアスだなって言われるぐらいボコボコにされているんで。本当にネイト・ディアスみたいボコボコにされても勝つような選手になっていくしかないなって風には思いました。次回以降もきちっとやられてでも勝てるように練習していきますので、引き続き応援よろしくお願いします」