左投げ捕手が好送球 夢野台・城戸捕手「不便だが、良いところも」

AI要約

夢野台の左投げ捕手がプレーで活躍したが、試合は敗れた。

左投げ捕手の特徴や利点、欠点について述べられた。

城戸捕手は左投げ捕手としての可能性を示唆した。

左投げ捕手が好送球 夢野台・城戸捕手「不便だが、良いところも」

(10日、全国高校野球選手権兵庫大会2回戦 東播磨5―2夢野台)

 夢野台の城戸柾輝捕手(3年)は、捕手としては珍しい左投げだ。

 一回から塁上の走者にプレッシャーをかけた。

 無死一塁、打者はバントの構えを見せたが、低めに外れ、ボール。一塁走者が飛び出しているのを見て、「行ける」と一塁に素早く送球してタッチアウトにした。練習で繰り返してきたプレーだ。

 一回は、2死一塁からの二盗も二塁送球で刺した。四回と五回にも二盗を阻止した。

 相手は2021年春の選抜大会に出場し、足を絡めた野球で知られるシード校の東播磨。甲子園の映像をユーチューブで研究し、準備をしていた。

 本塁から一塁への送球は、右投げよりも投げる際に支点となる右肩(右投げの場合は左肩)を一塁方向に向けやすいため、素早くできる。

 反対に、三塁送球は右投げより遅れる。さらに「左投げの捕手」が少ない理由には、走者へのタッチが左手にミットをはめている右投げよりも遅れてしまうというのがある。

 四回は二盗を防いだ一方で、三盗を許した。そのあとの味方の失策で勝ち越し点を与え、試合は後手に回ってしまった。

 試合は負けた。ただ、城戸捕手は「不便なこともあったが、(左投げで)良いところもあった。(左投げ捕手は)可能性としてはできると思う」と話した。(原晟也)