気になる「24分の14」 首位独走のソフトバンク、解決したい一つの傾向

AI要約

ソフトバンクが左投手に苦戦し、14敗目を喫す

クリーンアップが無安打に終わり、得点が奪えない展開に

小久保監督はチーム状態を懸念し、左腕対策が課題に

気になる「24分の14」 首位独走のソフトバンク、解決したい一つの傾向

 ◆オリックス3―0ソフトバンク(9日、京セラドーム大阪)

 貯金26で2位ロッテには9ゲーム差。一つ負けても首位の座は揺るがないソフトバンクだが、ちょっとだけ気になる「傾向」が見える。田嶋大樹に7回まで散発3安打に封じられての零封負け。今季24敗のうち、相手の左投手に喫した黒星がその半分以上の14敗目で、左腕を明らかに打ちあぐんでいるのだ。

 栗原陵矢、山川穂高、近藤健介のクリーンアップはそろって無安打。昨季は田嶋に7打数無安打だった中村晃が6番に入り、左腕対左打者という野球界では〝打ちづらい〟という顔合わせのはずが、2回に左中間二塁打、5回にも中前打とマルチ安打。この奮闘も得点には結びつけられなかった。

 試合後の小久保裕紀監督は「今年で一番チーム状態が悪いんで」と分析。「こういう時は、自分が何をするべきかっていうことをやるしかない。トータルの流れ、トータルのことを僕は考えるんで、選手は個々、自分がやるべきことをやる、っていうことですね」と話し、左腕=苦手とは捉えていないことを強調した。

 ただ、7月の6試合で3度の零封負けを含む4敗。敗れた試合は西武の武内夏暉、楽天の早川隆久と古謝樹、この日の田嶋と全て先発が左投手だった。10日の予告先発も今季ソフトバンク戦2勝のサウスポー宮城大弥。今後の対戦相手も徹底的にぶつけてきそうな左腕の克服が、4年ぶりVへの大きな課題になってきそうだ。

【#9日のOTTOホークス情報】