“謎の横断幕”が目を惹く目白研心、盤石な戦いで3回戦進出【24年夏・東東京大会】

AI要約

目白研心が都立三田を7-0で破り、2回戦に勝利した。

目白研心は都立文京を破り、春のブロック予選でも勝利しており、好調な展開となっている。

都立三田は登録選手が10人であり、熱中症気味の中で試合を戦い抜いた。

“謎の横断幕”が目を惹く目白研心、盤石な戦いで3回戦進出【24年夏・東東京大会】

<第106回全国高校野球選手権東東京大会:目白研心 7ー0 都立三田>◇10日◇2回戦◇駒沢球場

 今年の東東京大会1回戦では、屈指の好カードと目されていたのが、目白研心と都立文京の一戦だった。前半は0対0と緊迫した試合を4対1で制したのは、目白研心だった。

 2回戦、目白研心はこの試合が初戦となる都立三田が相手となった。

 実は、今春の一次ブロック予選でも両校は当たっており、この時は目白研心が11対0とコールドゲームで制している。その勢いで目白研心は、高輪も下して本大会に進出した。本大会でも立川、都市大高と下して、シード決めとなる3回戦でセンバツ帰りの関東一に2対4で敗れたものの、いい感触を得て夏を迎えていた。

 この夏も目白研心には初戦は難敵・文京に競り勝った勢いがある。

 ところで、同校の応援スタンドには、謎の横断幕が掲げられている。<あと少し、低く>と書かれているのだ。

 鈴木敦史監督によると、「低い姿勢で謙虚な気持ちでいよう」というところから始まって、「野球では低い打球を打っていこう、とか、低い姿勢で球を捕りに行けというような指示も多いので、この言葉になった」と説明してくれた。

 話を試合に戻そう。目白研心は、初回に連続四球で貰ったチャンスを併殺打での潰しかかったところだったが、4番大原 匠揮内野手(3年)の左前打で先制する。ただ、そこから次の得点がなかなか得られず、ちょっと歯がゆい展開となっていった。

都立三田の平野 慎一投手(3年)も度胸よく投げ込んできており、「実は、春のブロック予選で対戦した時も、最初は打ちあぐんでいたので、そう簡単にはいかないだろうという思いはあった」(目白研心・鈴木監督)という。

 そんな状況も5回に打破。有我 悠翔外野手(3年)の二塁打から好機を広げて2点追加。さらに、6回にも鈴木 冬真投手(3年)の三塁打などで2点を追加。このままコールドゲームに持っていきたい展開となったが、7回は2失策などでチャンスを貰いながらも決めきれず。ようやく8回になって、四球と失策から満塁の好機を得て、最後は1番湯本 遼太外野手(3年)の中前打で試合は決着した。

 都立三田は、登録選手が10人。さらには熱中症気味の選手も出てくる中で何とか試合を乗り切ることができた。結果としては8回コールドゲームということになってしまったけれども、平野 慎一投手(3年)の健闘は十分に称えられていいであろう。