【高校野球】石川大会開幕戦で金沢北陵が勝利、震災でグラウンドが駐車場に

AI要約

金沢北陵が翠星に8-1で勝利し、夏の大会開幕を飾った。

越田鉄平がエースとして好投し、チームの勝利に貢献。

能登半島地震の影響で練習環境が悪化したが、チームは困難を乗り越え目標に向かって進む。

【高校野球】石川大会開幕戦で金沢北陵が勝利、震災でグラウンドが駐車場に

◆第106回全国高校野球選手権石川大会 ▽1回戦 金沢北陵8-1翠星=7回コールド=(11日・石川県立)

 石川大会の開会式が行われ、44チームが参加。注目の開幕戦は、金沢北陵が8-1の7回コールドで翠星に快勝した。44チームのトップを切って夏勝利をつかみ、選手たちも大喜び。先発したエース右腕、越田鉄平(3年)は6イニングを投げて5安打、11奪三振、1失点と好投した。越田は「三振の多さには、気づかなかったです。打者1人1人に全力投球を心がけていました」と笑顔で振り返った。

 元日の能登半島地震では通学路と学校の敷地の一部が大きく崩れ、グラウンドは駐車場に使用されることになった。越田は「グラウンドを見たときは悲しかった。どうやって練習するんだろう」と不安を覚えたというが、保護者がブルペンにゲージとネットを張って、バッティング場に“改造”。サッカー部のグラウンドや、市内の野球場も借りながら練習を続けてきた。

 夏の大会中も練習場所の確保には苦労しそうだが「チームの目標は、夏2勝を挙げること。1つずつ勝っていきたい」と越田。逆境を乗り越え、目標達成を目指す。(中田 康博)