佐賀学園エース古川尚弥「どうにかして抑えたかった」指揮官のゲキに応え2戦連続完投勝ち/佐賀
佐賀学園が北陵に勝利し、3回戦進出を果たす。
エース古川尚弥投手が9回完投勝利も、試合後は自身の立ち上がりに反省。
古川は強気な投球で95球を投じ、好投を見せる。
<高校野球佐賀大会:佐賀学園5-2北陵>◇10日◇2回戦◇佐賀県立
佐賀学園が今春九州大会出場の北陵に競り勝ち、3回戦進出を決めた。
先発したエース古川尚弥投手(3年)が2試合連続となる9回完投勝ち。ただ、試合後は「怒られました…。立ち上がりが反省です。もっとストライク先行でいかないといけなかった」。淡々とした表情で、反省の言葉が続いた。
1-0の2回。2死から3連打で同点とされ、2点を勝ち越した直後の3回も1失点。ベンチへ戻ると、木村佳正監督(47)のゲキが飛んだ。
「弱い気持ちがボールにあらわれている!」
古川は「真っすぐの割合を9割以上で投げた」。
4回以降は最速141キロの直球勝負を選択。強気な投球を貫き、1人の走者も許さない。「どうにかして抑えたかった」。指揮官のゲキに奮い立ち、9回95球を投じ5安打2失点の好投だった。
中学時代は兵庫の大久保ボーイズでプレー。甲子園を夢見て、同校へ越境入学した。「最後の夏なんで、甲子園に行きたい」。冬場は下半身を徹底的に鍛え、走り込むなどでスタミナもつけた。木村監督も「疲れないですよ。投げることに関しては」と一目を置く。10年以来14年ぶりの夏優勝を目指し、背番号1が右腕を振っていく。