カブス今永昇太、MLB最強オリオールズ打線相手に約2か月ぶり6回無失点の球宴選出御礼ピッチング

AI要約

カブスの今永昇太投手がオリオールズ戦で8勝目へ向けて快投を見せた。

今永は制球を欠く場面もあったが、ノーヒットノーランに近いピッチングで初回から無失点で立ち上がった。

今永はオールスターゲームで大谷翔平と共に再び顔を合わせ、ナ・リーグ勝利を目指す意気込みを見せた。

カブス今永昇太、MLB最強オリオールズ打線相手に約2か月ぶり6回無失点の球宴選出御礼ピッチング

◆米大リーグ オリオールズ―カブス(10日、米メリーランド州ボルティモア=オリオールパークアットカムデンヤーズ)

 カブスの今永昇太投手が10日(日本時間11日)、8勝目へ向け、敵地のオリオールズ戦に先発。6回6安打無失点1四球6奪三振の快投を披露した。

 ヤンキースを上回り、ア・リーグ東地区首位を独走する若きタレント軍団のオリオールズ。チーム本塁打147本はMLB最多。また相手先発はMLB全体で防御率2位の2・32、右腕バーンズとの投げ合いになった。

 今永は初回、今季27本塁打の1番ヘンダーソンとの注目の初対決で二ゴロに打ち取った。続くラッチマンには四球。続くマウントキャッスルには左前安打を打たれ1死一、二塁とされた。4番サンタンダーは空振り三振。ウェストバーグも空振り三振にしとめ、初回を無失点で立ち上がった。制球が定まらず、なんども首をかしげながらのイニングだったが、スコアボードにまず1つめの「0」を並べた。

 2回に2点の援護をもらった今永は、本来のテンポの良い投球でオ軍打線を封じた。2回には先頭のヘイズに二塁打を打たれたが、後続を退けた。3回もヘンダーソンとの2度目の対決を中飛にしとめるなど無失点。4回はこの試合で初めて3者凡退とした。5回、鈴木誠也外野手の適時打でさらに1点の援護をもらうと、淡々とアウトを重ね、0封。5回無失点で勝ち投手の権利を得た。

 6回は1死一、二塁のピンチを迎え、投手コーチがマウンドに向かったが続投。6番ヘイズとの対戦で、低めギリギリへの直球で見逃し三振。続くマテオからも空振り三振を奪った。5月18日(対パイレーツ)で7回0封して以来の6回無失点。この回までで降板となった。

 前回登板は3日、本拠でのフィリーズ戦だった。MLB最高勝率のナ東地区首位を相手に、6回を投げて6安打3失点8奪三振と奮闘した。両リーグの最高勝率球団との連戦で、存在感を見せつけた。

 7日(日本時間8日)、16日(同17日)にレンジャーズの本拠地・テキサス州アーリントンで開催されるオールスター戦に選出された。球宴まで中5日となり、本番での登板機会も期待されている。

 WBC以来の夢の共闘が実現する。昨年3月に世界一を達成した侍ジャパンの大谷翔平(ドジャース)と再びに顔をそろえることになった。「まさかそういう場で、再び会える機会があるとは思わなかった。彼はこの世界でもトップを走り続けている選手なので。そういう選手が何をしているのか、見れるいいチャンスだと思います。成功の秘けつだったり、そういうものを見てみたい」と語った今永。「同じ言語をしゃべる人が(ベンチに)いるっていうのは、心の安心にもつながります」。大谷と侍タッグで、ナ・リーグ勝利を目指す。