大谷翔平、前夜大敗の最強軍団から米通算200号&29球団目弾なるか 「1番DH」スタメン入り

AI要約

大谷翔平投手がフィリーズとの試合でスタメンに名を連ね、日本人初のメジャー通算200本塁打に期待がかかる。

前日はドジャースが大敗し、大谷は敵地で存在感を見せた。今回のフィリーズ戦では左腕サンチェス投手との対戦が注目される。

大谷はフィリーズ戦やカージナルス戦でまだ本塁打を放っておらず、全球団制覇に向けて王手がかかる状況だ。様々な記録更新が期待されている。

大谷翔平、前夜大敗の最強軍団から米通算200号&29球団目弾なるか 「1番DH」スタメン入り

◆米大リーグ フィリーズ―ドジャース(10日、ペンシルベニア州フィラデルフィア=シチズンズバンクパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が10日(日本時間11日午前8時5分開始予定)、敵地・フィリーズ戦のスタメンに「1番・指名打者」で名を連ねた。MLB全体でトップの貯金27、勝率6割4分8厘を誇るMLB最強軍団のフィリーズから3試合ぶりの本塁打となる29号、日本人初のメジャー通算200本塁打に期待がかかる。

 3連戦初戦だった前日9日(同10日)は、ドジャースにとって屈辱的な試合になった。ナ・リーグの勝率1、2位対決だったが、シュワバーとハーパーが負傷者リスト(IL)から復帰したフィリーズ打線の波にのまれた。4回にターナーに満塁本塁打を浴びるなど、先発のミラーが4回9失点。大量リードを許したため5回からはフリーマン、T・ヘルナンデス、大谷と次々に主力野手がベンチに下がり、7回途中からは野手のE・ヘルナンデスが上がり、ロバーツ監督も「恥ずかしかった」と1―10の大敗に表情も曇った。その中でも大谷は、敵地からのブーイングを浴びながら、2打数1安打1盗塁と存在感を見せた。

 王手をかけているメジャー通算200号となる29号へ、対するフィリーズの先発はクリストフェル・サンチェス投手(27)。メジャー4年目の今季、自己最多となる6勝(4敗)をすでに挙げ、防御率2・96をマークしている左腕だ。大谷は22、23年に対戦して4打数1安打。今季は右打者に2本塁打を浴びているが、左打者にはのべ66人と対戦していまだに本塁打を浴びておらず、被打率2割1分に抑えている。

 これまでメジャー7年間で28球団から199本塁打を放ってきたが、フィリーズ戦、カージナルス戦はいまだ本塁打なし。この日ホームランを放てば、29球団目のアーチとなり、全球団制覇に王手がかかる。フィリーズの本拠地、シチズンズバンクパークでのアーチとなれば、28球場目の本塁打で、全30球団の本拠地制覇へは4球場を残すのみとなる。さらに、本塁打を2本放てば4年連続4度目のシーズン30本塁打、3本放てば日米通算250号ともなる。

 大谷は前日9日(同10日)終了時点で28本塁打がリーグ単独トップ。打率3割1分5厘が同2位、65打点も同3位と、三冠王も視界に捉えている。ここまでチーム92試合中89試合に出場し、349打数110安打(リーグ2位)の打率3割1分5厘(同1位)、28本塁打(同1位)、65打点(同3位)、72得点(同1位)、長打率6割3分6厘(同1位)、OPS1・037(同1位)をマークしている。

 ◆日本人のメジャー通算本塁打数上位

(1)199 大谷翔平

(2)175 松井秀喜

(3)117 イチロー

(4)48  城島健司

(5)46  鈴木誠也

(6)44  井口資仁

(7)42  福留孝介