【柔道】東京五輪銅メダル芳田司が現役引退「12歳で実家を出て」18年に女子57キロ級の世界女王
柔道女子57キロ級の東京五輪銅メダリスト芳田司(28)が現役引退を表明。
経歴や成績を振り返り、コマツ女子柔道部のコーチとしての新たな道を歩むことを決めた。
感謝の気持ちを述べ、今後は部員のサポートや柔道の普及活動に尽力する意向。
柔道女子57キロ級の東京オリンピック(五輪)銅メダリスト芳田司(28)が、現役引退を表明した。コマツ女子柔道部が10日までに発表した。
京都府出身。中学から神奈川・相武館吉田道場で技を磨き、相原中2年時に1学年上の田代(現高市)未来らと史上初の中学団体3冠を達成。3年時に全国中学校大会の女子57キロ級で初の個人日本一になった。
福岡・敬愛高でも3年時のインターハイを制覇。決勝で、今夏のパリ五輪に世界ランキング1位のカナダ代表として出場する出口クリスタを破った。
14年4月、コマツ入社。18年の世界選手権バクー大会で優勝し、念願の世界女王に上り詰めた。18、21年のマスターズ大会も2度、戴冠した。21年の東京五輪は惜しくも準決勝で敗れたものの、切り替えて3位決定戦で合わせ一本勝ち。銅メダルを獲得した。
今後は、引き続きコマツ社員として働きながら、女子柔道部のコーチとして部員をサポートするという。また、同社が世界各地での柔道の普及・発展を支援している社会貢献活動の一環にも携わる予定だ。
◆本人コメント
この度、現役生活を引退することを決めました。
柔道で強くなるために12歳で実家を出て、中学3年生の時、初めて日本一になり、目標が日本一から世界一となり、これまで柔道に打ち込んできました。2020東京オリンピックでは銅メダルを獲得することができ、目標の優勝には届きませんでしたが、私の人生にとって大きな経験となりました。
これまでたくさんの力強い応援をしてくださった全ての皆さまに深く感謝申し上げます。力になりました。本当にありがとうございました。