「球場に行くのも足が重かった」苦難を味わったソフトバンク正木智也、6試合ぶり安打の喜び

AI要約

ソフトバンクの正木智也外野手が6試合ぶりの安打を放ち、喜びを語る。

過去の試合で打撃が停滞し、苦しんだ日々を振り返る。

イーストスポーツ新聞が、正木智也外野手のプレーに焦点を当てた記事。

「球場に行くのも足が重かった」苦難を味わったソフトバンク正木智也、6試合ぶり安打の喜び

 ◆オリックス3―0ソフトバンク(9日、京セラドーム大阪)

 ソフトバンクの正木智也外野手(24)が6試合ぶりの安打を放った。8回に代打で登場し、三内野安打を放ち「ほっとしてますね」と振り返った。

 ペルドモの2球目のツーシームを振り抜くと、打球は三塁宗が好捕した。「『神様お願い』って走ってました」。間一髪のタイミングだったが、必死で一塁ベースを駆け抜け、送球がバウンドしてセーフとなった。

 6月21日に1軍に昇格すると、計9試合で打率3割7分5厘と猛アピールを続けた。その後は2日の西武戦(東京ドーム)から快音が止まった。5日の楽天戦(みずほペイペイドーム)では2度の満塁機でいずれも空振り三振に倒れるなど、結果が出なかった。苦しんだ5試合を「こんなに急に出なくなるもんなんだなって、すごく野球の怖さを感じた」と振り返る。

 5日はナイターだったが、午前0時には就寝した。「切り替えないといいことはないんで」。その後も状態は上向かなかった。「日曜日とかは、やっぱり球場に行くのも足が重かった」。2軍降格こそ免れていたが、日に日に追い詰められていた。

 休日の8日。大阪への移動前の夕方に、いつも通り本拠地に向かってバットを振り込んだ。「やっぱり積極的にいかないとなって思ったので。初球からフルスイングでいけるようにだけ準備をした」。振るわない期間はバットを止めたような形での凡打もあったが、代打で出場したこの日は初球からフルスイング。有言実行で結果を残した。

 「まだ1安打しか打っていないんで。明日もベストパフォーマンスを出せるように頑張りたい」と前を向いた。沈む心を救ってくれる〝良薬〟は、自らの快音しかない。(鬼塚淳乃介)

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