近本、殊勲の一打 反攻の7月になるか―プロ野球・阪神

AI要約

阪神が2試合連続の逆転サヨナラ勝ちで3連勝。代打坂本の打撃ミスを相手のファンブルが救い、近本の逆転タイムリーで勝利を収めた。

打線の低調や近本の不振もあり、厳しい状況が続いていたが、近本は懸命に戦い、チームメートの援護も得て立ち直りつつある。

近本はリードオフマンとしての役割を果たし、チームの上位進出に向けて奮闘する姿勢を見せている。チーム全体が好調で、連勝を重ねている。

 土壇場で試合をひっくり返した。

 阪神が2試合連続の逆転サヨナラ勝ちで3連勝。殊勲の一打を放った近本は「気持ちいい。最後の最後で逆転できてよかった」と興奮気味に振り返った。

 1点を追う九回。2死一、二塁から代打坂本の三ゴロで万事休すと思われたが、相手の三塁手がファンブル。2死満塁と球場のボルテージが最高潮に達する中で打席に立った。2球目を振り抜き、「落ちろと思ってボールを見ていた」。打球は右前にぽとり。2人が生還し、チームメートから手荒い祝福を受けた。

 打線は開幕から低空飛行が続き、近本が本来の1番以外に3、4番を担うことも。さらに6月には自身が不振に陥り、ベンチを温めた試合もあった。7月は「慣れているのはあるが、楽に入れる」という1番で全試合に名を連ね、巻き返そうと必死にもがいている。

 今季は相手の先制点が重くのしかかる試合が多かったが、これで3戦連続の逆転勝ち。「一人ひとりが自分の仕事をやってくれている。いい波に乗っている」と近本。リードオフマンの復調なくして、阪神の上位進出はあり得ない。