天敵&鬼門も関係なし!巨人・ヘルナンデスが「Good」な球場でマルチ安打 4番の4打点“アシスト”

AI要約

JERA セ・リーグ 広島3―5巨人の試合を振り返ると、E・ヘルナンデス外野手の活躍が目立った。彼の好バッティングによりチームは勝利を収めた。

ヘルナンデスは、島内のチェンジアップに対応し、バントヒットや二塁打を決めるなどチームに多くの得点チャンスをもたらした。

ヘルナンデスの活躍により、広島の鬼門であるマツダスタジアムでの勝利が実現。チーム内での存在感を示した。

天敵&鬼門も関係なし!巨人・ヘルナンデスが「Good」な球場でマルチ安打 4番の4打点“アシスト”

◆JERA セ・リーグ 広島3―5巨人(9日・マツダスタジアム)

 お膳立ては、いつも通りこの男だった。E・ヘルナンデス外野手(29)は、島内のチェンジアップに泳がされなかった。3―3に追いつかれた直後の8回1死一塁から左翼線へ二塁打。「ランナーをかえすようなバッティングをしようと思って打席に立ちました。真っすぐを待っていましたが、チェンジアップにうまく対応できたかなと思います」。二、三塁に好機を拡大し、岡本の決勝犠飛へとつなげた。

 1点を追う4回もそうだった。1死一塁から巨人の天敵・森下のカットボールを右前に運んで一、三塁へ好機を広げ、岡本和の逆転3ランを呼んだ。7日のヤクルト戦(神宮)は4打数無安打で連続試合安打は16でストップしたが、マルチ安打で4番の4打点を“アシスト”。愛称「エリ」のバットが息を吹き返した。

 チームにとっては前日まで未勝利と鬼門のマツダだが、途中入団のヘルナンデスにとっての印象は「Good」。交流戦から1軍に合流した助っ人は、初めての同球場でのプレーを楽しんだ。米マイナー時代から屋外でプレーしてきており、メジャーを参考に造られたボールパークを見渡し、打つイメージを膨らませた。この日の2安打で広島戦は16打数8安打の打率5割とし、未対戦の阪神を除きカード別最高。マツダも広島も、むしろ歓迎という頼もしい男が、鬼門突破の立役者となった。

 打率3割4分6厘、6本塁打、20打点。6月14日の日本ハム戦(エスコン)で3番に固定されてから、チームは11勝5敗1分けと大きく勝ち越し、まさに“救世主”と呼ぶにふさわしい活躍を続ける。「まだ日本に来て時間もたっていない中で、そう言ってもらえるのは本当にうれしいし、光栄なこと。自分がプレーする時はチームにポジティブなものを与えられるようにやっています」。首位に浮上した阿部巨人に不可欠な存在になっている。(井上 信太郎)