【阪神】しっかりリベンジ桐敷拓馬1回0封で劇的サヨナラ勝ちにつなげる 球宴初出場決定後初登板

AI要約

阪神桐敷拓馬投手がオールスター初出場後の初登板で無失点を記録し、チームのサヨナラ勝利に貢献した。

岡田監督の信頼を受け、自信を持ってリベンジに成功した桐敷は安定感を見せ続けている。

先発才木やリリーフ陣の奮闘を経て、チームは大逆転勝利を喜ぶ姿があった。

【阪神】しっかりリベンジ桐敷拓馬1回0封で劇的サヨナラ勝ちにつなげる 球宴初出場決定後初登板

<阪神2-1ヤクルト>◇9日◇甲子園

 御礼の無失点斬りだ。阪神桐敷拓馬投手(25)が、監督選抜でのオールスター初出場決定後の初登板で1回を0封。9回裏の劇的サヨナラ勝ちにつなげた。

 1点ビハインドの8回、先発才木の後を受けて登板。ポンポンと2死を取ってから、ヤクルト長岡に遊撃への内野安打を許したが、続く4番村上を空振り三振に斬った。村上には6月30日の対戦(神宮)で適時打を許し、8回に大量5失点して大逆転負けするきっかけとなった。「やり返すってわけじゃないですけど、前回の失敗をしないようにと、意識してやっていました」。苦い経験を生かして、しっかりリベンジを果たした。

 監督選抜で初の夢舞台出場が決まった。選んでくれた全セの岡田監督に「感謝でいっぱいです」と話す。1点ビハインドでも逆転を信じてマウンドを託されたのも、その指揮官の厚い信頼があるからこそ。「自分はもう任された場面をいくだけなんで。自分の時は点は入らなかったですけど、それでもチャンスはつくっていたし、少しずつですけど流れは持ってこれたのかなと思います」と笑顔で振り返った。登板37試合で防御率2・10の安定感。7日のDeNA戦も1点ビハインドの9回を抑え、その裏2死からの逆転サヨナラを呼び込んだ。この男かいるから、熱いドラマが生まれる。

 先発才木が踏ん張り、桐敷や石井が耐えた末に、歓喜の瞬間が待っていた。大事な仕事をやり終えた左腕の表情は充実感に満ちていた。【高垣誠】