【バスケ】河村勇輝「NBAのコートに立つことが１番の目標」小柄ギルヤード在籍、将来像描けた
バスケットボールNBAグリズリーズとのエグジビット10契約に合意した河村勇輝が、NBAの大舞台を目指す意気込みを語った。
複数のNBAクラブからの興味の中で、具体的な将来像を描けたことからグリズリーズを選択した河村は、親友富永啓生とともにNBAで成功を目指す決意を示した。
グリズリーズとの契約が発表された河村は、小柄な体格ながらNBA挑戦を果たす先輩選手たちの存在に影響を受けており、子どもたちにも挑戦の意識を持ってもらいたいと語った。
また、日本代表のチームメートである富永と共に大舞台での活躍を目指し、パリ五輪を経てNBAでの共演を約束した。
エグジビット10契約によりNBAの大舞台に立つ準備を進める河村は、挑戦への意欲を示し、将来の夢を追い求める姿勢を貫くことを誓った。
バスケットボールNBAグリズリーズとのエグジビット10契約に合意した河村勇輝（23＝B1横浜ビー・コルセアーズ）が9日、横浜市内で会見に臨み、意気込みを語った。複数クラブから接触を受けたなか、具体的な将来像を描けたことからグリズリーズを選択。親友である日本代表の富永啓生とともに、NBAの大舞台を目指す。
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横浜BCのエンブレムが入ったポロシャツ姿の河村が、一語一句に思いを込めた。「夢の実現のために、日々精進して頑張っていきたい。NBAのコートに立つことが1番の目標」。視線の先に、大舞台で躍動する自身の姿を描いた。
会見に同席した白井代表によれば、昨夏のW杯が終了するころから、複数のNBAクラブが河村への興味を示したという。代理人と各クラブが接触するなかで、グリズリーズからは先週に具体的な問い合わせがあり、6日に最終オファーを受けて合意。翌7日に発表された。河村は「小柄な僕に、複数のオファーをいただけたことが何よりうれしいし、驚いた気持ちもあった」と振り返った。
グリズリーズには昨季、河村と同じような背丈のギルヤードが在籍。「そのような選手になって欲しいという具体的な話もあり、ビジョンが見えた」と明かした。小柄な体格ながら、やはりNBAに挑戦した田臥や富樫の存在も大きかった。「尊敬する先輩がチャレンジする姿を見てきた。次は僕が挑戦してNBAのコートに立つことで、子どもたちが少しでも挑戦したいと思えるようになれば」と力を込めた。
日本代表のチームメートである富永も5日、NBAペーサーズとエグジビット10契約を結んだと発表されたことにも刺激を受けた。「必ず一緒にコートに立ってユニホーム交換したいと話をした。彼と一緒にコートに立ち、日本のファンが喜んでもらえる形になれば最高」。まずはパリ五輪でふたりで共闘。そして近い将来、大舞台でしのぎを削る。【奥岡幹浩、飯岡大暉】
◆エグジビット10契約 NBAで定められている契約の1つ。最低年俸、無保証となるが、クラブはシーズン開幕前、NBAと下部組織のGリーグチームを一定期間行き来できるツーウェー契約に切り替えることが可能。開幕前に契約解除された場合も、選手は契約クラブ傘下のGリーグチームと契約することができる。Gリーグで60日間プレーした場合、最大5万ドルが支給される。17年、ツーウェー契約ともに導入された比較的新しい制度。
◆河村勇輝（かわむら・ゆうき）2001年（平13）5月2日、山口県生まれ。福岡第一高でウインターカップ2連覇。直後の20年1月に特別指定選手としてB1三遠に加わり、当時のB1最年少出場記録、最年少得点記録を更新。東海大在学中から特別指定選手としてB1横浜BCでプレー。22年春に東海大を中退し、プロとして横浜BCでプレー。22－23年はレギュラーシーズンMVP、新人賞に輝いた。23年沖縄W杯日本代表。尊敬する人物はイチロー。身長172センチ。
