【高校野球】低反発のバットで逆方向に先制2ラン、東海大甲府・益岡潤平が元巨人・仲沢広基監督に夏初陣白星プレゼント

AI要約

東海大甲府が10-0で日川を破り、益岡潤平が新基準バットで逆方向に2ランを放つ

新監督の教えに従い、益岡がスイングを変更して打撃に集中し、驚きの本塁打を放つ

仲沢監督の指導のもと、チームは連覇への力強いスタートを切る

【高校野球】低反発のバットで逆方向に先制2ラン、東海大甲府・益岡潤平が元巨人・仲沢広基監督に夏初陣白星プレゼント

◆第106回全国高校野球選手権山梨大会 ▽1回戦 東海大甲府10―0日川=7回コールド=(9日・山日YBS)

 昨夏の甲子園に出場した東海大甲府の3番・益岡潤平中堅手(3年)が、今春から統一された低反発の新基準バットで逆方向に先制2ランを運んだ。初回1死二塁で、外角高めの直球を捉えると、打球は両翼92メートルの右翼芝生席に着弾。高校通算8号、公式戦3本目で「逆方向(のスタンドイン)は人生で初めて。びっくりした」と声を弾ませた。

 新監督の教えを生かした。同校OBで巨人、楽天でプレーした仲沢広基監督(37)が、村中秀人氏(65=総監督)からバトンを受け、4月にコーチから昇格。主将の益岡はスイングの際、「左膝を開かないように。上体は(ベース寄りに)前のめりではなく、背筋を伸ばす意識で」と助言を受けた。飛ばないバットで押し込んだ痛快な一発に、同じ右打者だった指揮官も「これまで益岡の本塁打は左方向が多く、ライトはフェンス直撃くらいだった。入って驚きました」と目を丸くした。昨夏の甲子園で遊撃、今春の県大会では三塁を守った益岡を、より打撃に集中できるよう、中堅にコンバートしたのも奏功。仲沢監督は「夏の1勝は違いますね」とチームとしての連覇へ力強く発進した。(雑誌『報知高校野球』取材班)