「兄の悔しさを知っているから…」過去に21世紀枠落選・伊香が初戦突破!当時の主将の弟が投打に活躍【24年夏・滋賀大会】

AI要約

伊香高校が膳所高校に11-0でリベンジする。竹原 夏輝投手が投打で活躍し、自らの投球を振り返る。

兄の影響で伊香高校に進学した竹原 夏輝投手。兄がキャッチボールの相手であり、伊香高校は過去に甲子園出場を果たせず。

竹原 夏輝投手は勝ちきれない悔しさから懸命に練習し、今大会では優勝を目指している。

「兄の悔しさを知っているから…」過去に21世紀枠落選・伊香が初戦突破!当時の主将の弟が投打に活躍【24年夏・滋賀大会】

第106回全国高校野球選手権滋賀大会1回戦◇伊香11-0膳所(6回コールド)◇2024年7月8日◇HPLベースボールパーク

 伊香が昨秋に3対4で敗れた膳所にリベンジした。

 チームを勝利に導いたのは7番の竹原 夏輝投手(3年)。投げては6回3安打1四球で無失点、打っても2安打を放ち、投打で活躍を見せた。

「テンポ良く投げて、試合のリズムを作ろうと思って投げました。調子自体は全く良くなかったですけど、コントロール良く投げられたのは良かったと思います」と自らの投球を振り返った竹原。

最速138キロのストレートは常時130キロ台前半に留まったが、多彩な変化球を織り交ぜながら淡々とアウトを積み重ねた。

 4歳上の兄・壮吾さんが同校に在籍していた2020年のセンバツ、伊香は21世紀枠の補欠校になった。壮吾さんはそのときの主将。「兄が甲子園に出られなかった悔しさを自分も知っていたので、『自分が甲子園に出られるように』という想いで伊香高に来ました」と兄の母校に進学を決めた。当時は捕手だった壮吾さんとは今でも自宅近くでキャッチボールをすることがあるという。

 春の県大会3回戦ではセンバツ出場校の近江を相手に9回二死までリードを奪うもあと一つのアウトが取り切れず、延長戦の末に敗戦。「勝てる試合を落としてしまった。最後の1球の難しさを痛感できた試合で、凄く良い経験かなと思います」と勝ち切れなかった悔しさを糧に最後の夏に臨んでいる。

 今大会の目標は「優勝です」とキッパリ。甲子園に出場すれば、誕生日である8月9日に試合ができるかもしれない。名前の通り「夏」に「輝」くことができるだろうか。