大谷翔平の打撃成績に“驚きの変化”…1番打者なのに「1試合1打点ペース」は何がスゴい? 大谷は「自分の成績ですか?把握してないので…」
大谷翔平が三冠王を目指し、現状を振り返る。
打点を稼ぐための打順やチーム状況について考察。
1番打者としての大谷の打点ペースが高く、期待を持たせている。
大谷翔平、三冠王なるか。
シーズンはまだ球宴前。あまりにも早い時期と感じるが、日本人初の快挙へ向け期待は膨らむばかりだ。大谷自身、現状で三冠王への思い、イメージはあるのか。彼は答えた。
「自分の成績ですか? もちろんいい成績を残せたらいいかなとは思ってますけど、実際に自分がどのくらいの数字なのかっていうのは、ちょっとまだ把握していないので、あんまり自分の中でパッと思い浮かぶ感じはないかな。他の人と比べてとかってことはないかなと思います」
やはり時期尚早。今は個人成績よりチームの勝利。そのために自分の果たすべき仕事に集中している。そんな彼の思いが表れる言葉だった。
とはいえ、打者一刀流で挑む今季。ファン心理としては、三冠王を是が非でも獲ってほしいところ。ドジャースが71試合を残した時点で大谷は充分に狙えるところに位置している。
打率.314(2位)
本塁打28(1位)
打点65(3位)
現状で最大の壁は打点と言えるだろう。トップは72打点でブレーブスのマルセル・オズナが走り、2位はフィリーズのアレク・ボームが70打点で追う。大谷にとっては7点のビハインドだ。
打点を挙げる上で打順はひとつのポイントとなってくる。3番から6番打者あたりとなれば、塁上に走者が多くいる場面が増え、打点を稼げる可能性が高くなる。その点で考えればムーキー・ベッツ負傷後、不動のリードオフマンを務める大谷にとっては不利な状況とも考えられるが、実はこんな数字が残っている。
「1番」19試合、打率.315、9本塁打、19打点。
「2番」69試合、打率.314、19本塁打、46打点。
ベッツが左手を骨折した6月16日のロイヤルズ戦と前後し、大谷が絶好調期を迎えたことも要因のひとつではあるが、現状で「1番」だからと言って、大谷が打点を稼ぎにくくなっているという事実はない。むしろ1番では1試合1打点ペースで2番の1試合0.67打点よりもペースアップしている。ドジャースの下位打線がそれなりの出塁率を残していることも大切なポイントと言える。