オランダが終盤に見せた“6分間の逆転劇”　苦しみながらもイングランドとの4強へ

AI要約

オランダとトルコが激戦を繰り広げ、オランダが逆転勝利を収めた。

トルコの先制点を受けたオランダが逆転劇を演じ、ベスト4進出を果たした。

オランダは2-1でトルコを撃破し、EURO2024での好調を維持している。

決勝トーナメント・ラウンド8

オランダ 2-1 トルコ

6日にEURO2024のラウンド8が行われ、ベスト4の最後の椅子を懸けてオランダ代表とトルコ代表が相見えた。

オランダは、前試合のルーマニア戦からスタメンの変更はなし。ロナルド・クーマン監督は、今大会初めて2試合連続で同じメンバーを起用した。それに対してトルコは、主将のMFハカン・チャルハノールとDFサメト・アカイドゥンが出場停止から復帰を果たした。一方で、ラウンド16のヒーローであるDFメリフ・デミラルら3名が累積警告により外れている。

オランダボールでキックオフされた試合。オランダがパスワークと個人技をうまく織り交ぜながらチャンスをうかがい、トルコがロングボールを使いながら反撃を試みる。ただ、お互いにゴール前までボールを持ち運ぶシーンはあるものの、なかなかシュートまでは持ち込めない。

そんな中、35分に均衡が破られた。スコアを動かしたのはトルコだ。左CKのこぼれ球をペナルティエリア右手前で拾ったアルダ・ギュレル。右足でクロスを入れると、ファーサイドへ走り込んだサメト・アカイディンが頭で合わせ、ネットを揺らした。前半はこのまま終了し、トルコが1点リードしてハーフタイムを迎えている。

後半に入ると、攻めるしかないオランダが早速動く。FWステーフェン・ベルフワインに替えて、197cmの長身FWボウト・ベグホルストを投入。最前線に明確なターゲットマンを配置し、同点ゴールを狙いにいく。最終的にはオフサイドとなったが、51分にはその長身を活かして惜しい場面を生み出していた。

そして70分、そのベグホルストのシュートから右CKを得たオランダ。変化をつけたCKを見せると、デパイのクロスをステファン・デ・フライが豪快に頭で叩き込む。ついにオランダが試合を振り出しに戻したのだ。

これで勢いに乗ったオランダは、直後の76分にもチャンスを迎える。こぼれ球を拾った流れから敵陣中央で繋ぎ、右サイドに開いたデンゼル・ダンフリースのもとへパスが通った。ダンフリースはダイレクトでアーリークロスを入れると、ファーへ走り込んだコーディ・ガクポが身体を投げ出しながら合わせようとする。すると、これを阻止しようとしたトルコDFメルト・ミュルドゥルに当たってボールはゴールに吸い込まれ、オランダが逆転に成功した。

試合をひっくり返されたトルコは85分、途中出場のゼキ・チェリクとケレム・アクトゥルコールがクロスから立て続けにオランダゴールに襲いかかるが、相手の身体を張った守備を前にネットを揺らせない。89分に右からのクロスを頭で合わせたジェンク・トスンのシュートも枠を捉えきれなかった。

その後もリスクを冒して攻めるトルコが何度も決定機を迎えるが、オランダの守護神バルト・フェルブルッヘンの牙城を崩し切ることはできず。オランダが苦しみながらも終盤の“6分間の逆転劇”により2-1でトルコを撃破し、イングランド代表の待つベスト4へコマを進めた。

［スコア］

オランダ 2-1 トルコ

［得点者］

オランダ

70分ステファン・デ・フライ

76分 OG

トルコ

35分サメト・アカイディン

［ラインナップ］

オランダ