先発陣の故障者が相次ぐドジャース トレード補強は苦戦の予想も「あまり選択肢はない」

AI要約

ドジャースは先発投手陣の故障に悩まされる中、新たな投手獲得の動きを模索している。

現在はグラスノーやストーンなどごく少数の投手しか確実にポストシーズンのローテーション入りが見込めない状況であり、補強の必要性が高まっている。

しかし、トレード市場が厳しい状況であり、主力級の投手獲得は容易ではないと思われる。

先発陣の故障者が相次ぐドジャース トレード補強は苦戦の予想も「あまり選択肢はない」

 大谷翔平をはじめ、強力打線がチームを牽引し、ナ・リーグ首位を快走するドジャース。しかし、開幕以降、先発投手陣の故障による離脱も相次いでいる。順調に白星を重ねていた山本由伸、また肘の手術から復帰したウォーカー・ビューラー等、活躍への期待が大きかった投手が現在戦列を離れている。

 手薄となりつつある先発陣の現状を踏まえ、米メディア『YARDBARKER』が、ドジャースのトレード補強について論じるトピックを配信し、新たな投手獲得の動きに言及している。

 同メディアは、『MLB.com』のフアン・トリビオ記者の情報を元に「ドジャースは7月30日のトレード期限までにもう1人、一流の投手を獲得したいと考えているようだ」と綴っており、その上で「先発ローテーションに懸念材料があることから、投手市場に関与するとみられている。ロサンゼルスは10月にインパクトを残せる投手を探しているだろう」と指摘する。

 また、今後の戦いを見通し、「現時点では、ドジャースのポストシーズンのローテーション入りが確実なのは、タイラー・グラスノーとギャビン・ストーンの2人だけだ」と主張。「ヨシノブ・ヤマモトも復帰できれば間違いなくローテーションに加わるだろうが、まだ不透明だ」と続け、さらに「ジェームズ・パクストンは今シーズン、好投しているときもあるが、彼の成績は、ある程度の後退が近づいていることを示唆している」と両投手の今後の活躍が未知数だと説いている。

 他にも、今季まだ満足のいく結果を残せていないボビー・ミラーや、復帰が待たれるクレイトン・カーショーにも、「彼らがすぐに調子を取り戻すと期待するのはフェアではない」などと見解を示す一方で、すでにドジャースがホワイトソックスのギャレット・クロシェット獲得に動いたとしながらも、「最近の報道では、クロシェットへオファーを出したがホワイトソックスにすぐに断られたという」と明かしている。

 同メディアが、今夏のトレード市場には「あまり選択肢がない」と見込んでいることからも、どの球団にとっても、残り1か月を切った期限までに主力級の投手獲得は簡単ではないだろう。後半戦の戦いに向け、果たしてドジャースはどのように陣容を整えていくのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]